11月25日、カナダ統計局の発表によると、昨年同国で発生した殺人件数が2005年以来最大となった。ノバスコシア州ポータピークの殺人事件捜査現場で2020年4月撮影(2021年 ロイター/John Morris)

カナダの殺人件数、昨年は15年ぶり高水準 史上最悪の乱射事件も

[25日 ロイター] – カナダ統計局の25日発表によると、昨年同国で発生した殺人件数が2005年以来最大となった。22人が死亡しカナダ史上最悪となった乱射事件などで押し上げられた。

統計局は、新型コロナウイルス感染流行対策で行われたロックダウン都市封鎖)で、社会全体にストレスが生じたことも殺人増加の背景と指摘した。

カナダ警察によると、2020年に発生した殺人事件は743件で19年の687件から増加。10万人当たりの発生件数は1.95件で、前年の1.83件から増加した。10万人当たりの発生件数は、最近のピークとなった1991年の2.69件から緩やかに減少していた。

統計局は、「殺人事件がカナダの全暴力犯罪に占める割合は0.2%未満と比較的少ない状況が続いている。殺人発生率は暴力水準の指標とみなされている」と論評した。

米連邦捜査局(FBI)の統計によると、2020年に米国で発生した殺人件数は、10万人当たり約6.5件だった。

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