「嫌悪している」ドゥテルテ大統領、中国の比船への放水を抗議 習氏主催の会議で
中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の特別首脳会議は22日、オンライン形式で開催された。中国の習近平国家主席は会議で、双方の関係の「格上げ」を宣言し、同地域を重視する姿勢を見せた。いっぽう、フィリピンのドゥテルテ大統領は会議で、今月中旬に南シナ海で中国海警船が同国の補給船に放水したことに触れ、「最近の事態を嫌悪している」と不信感をあらわにした。
中国とASEANが1991年に対話を開始し、首脳会議は30周年を記念するために開かれた。中国はこれまで主に首相が会議に出席していたが、今回は習近平主席が異例の参加で会議を主催した。アジア関与を強める欧米が念頭にあるものとみられる。
習近平氏は演説冒頭で、中国とASEANの関係を従来の「戦略的パートナーシップ」から「包括的戦略パートナーシップ」に格上げすると宣言した。
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