栄養士・高敏敏が教えます「サプリメントはいつ飲むの?」

日本の皆様、こんにちは。私は台湾の栄養士、高敏敏です。
現代人は、多くの保健栄養食品(サプリメント)を服用する習慣がありますね。

もちろん皆さんは、ご自身の健康のためにそれらを利用しているのですが、それぞれのサプリメントには服用に適した時間帯があるのをご存知ですか?

その時間を知らないと、せっかくお金を払って買ったサプリメントが十分な効果を発揮しないことになります。
今日は私から、「サプリメントを服用するのに適した時間帯」について、ご案内します。

サプリメントの服用には、空腹時、食後、就寝前の3つの時間帯があります。
ここでいう空腹時とは、「食事時間の少なくとも1時間以上前。または食後に2時間以上の時間をおいてから」ということです。

食後とは、食事終了後の1時間以内を指します。また「食事中に服用」は、まさに通常の食事時間のなかに、サプリメントを飲む機会を設けることを言います。
就寝前とは、昼の睡眠ではなく、夜の就寝前30分以内に服用することを指します。

1、 空腹時に服用するサプリメント
鶏肉のエキス、スズキ(鱸)のエキス、シジミのエキス、朝鮮人参ドリンク、食物繊維、青汁、チコリー繊維、緑藻エキス。

カルシウム鉄分マグネシウムコラーゲン、キチン、プロポリス、アルギニン、マカ、プロバイオティクス、グルコースなど。

2、 食後に服用するサプリメント
ビタミンB群、ビタミンC葉酸、総合ビタミン、カルシウム、亜鉛、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK。

ルテイン、魚油、DHA、アスタキサンチン、オキアミオイル、魚肝油、月見草オイル、大豆レシチン。

パイナップル酵素、ナットウキナーゼ、ブルーベリー、ブドウ種子、ニワトコ、クランベリー。
ウコン、ニンニクエキス、紅糀(ベニコウジ)、ローヤルゼリー、プラセンタ、霊芝(レイシ)、牛樟芝(ギュウショウシ)など。

3、就寝前に服用するサプリメント
カルシウム、鉄分、ビタミンC、コラーゲン、ビタミンB群、葉酸など。
(注意:鉄分とカルシウムは、競合的に吸収されるため同時に摂取することは避けてください。日ごとに交互に飲むか、空腹時に鉄分を服用し、就寝前にカルシウムを服用するなど、ことをお薦めします)

実はどのサプリメントにも、それぞれの特性と効能があります。人によって健康状態も異なりますので、お勧めの服用時間も変わってきます。

サプリメントは、医師の処方とは違い、それぞれ服用する人の目的やニーズがあって購入するものです。購入前に表示をよく見て、不明な点は医師や薬剤師または栄養士に聞いてください。

体をケアする前に、ご自身のニーズをよく理解しておかないといけませんね。
(文・高敏敏/翻訳編集・鳥飼聡)