台湾は11月4日、台湾産の果物2種類の輸入を中国が停止したことは不当として世界貿易機関(WTO)に問題を提起した。9月、ジュネーブで撮影(2021年 ロイター/Denis Balibouse)

台湾、中国の果物禁輸問題をWTOに提起 規制解除求め

[ジュネーブ 4日 ロイター] – 台湾は4日、台湾産の果物2種類の輸入を中国が停止したことは不当として世界貿易機関(WTO)に問題を提起した。

中国税関総署は、台湾から輸入したバンレイシ(シュガーアップル)とレンブ(ワックスアップル)から検疫有害動植物に指定されているコナカイガラムシの一種が繰り返し検出されたとして、9月20日から通関手続きを停止するよう指示した。

台湾の農業委員会(農林水産省に相当)は4日の声明で、WTOの衛生植物検疫措置を管轄する委員会に、中国に対する「特定の貿易懸念」を提起したと明らかにした。

台湾は輸出に当たり効果的な管理を行っており、果物の通関手続きを停止する必要はないとした上で、中国は輸入規制を直ちに解除すべきだと主張した。

台湾が今回行った特定の貿易懸念の提起は、今後行われる正式な紛争解決手続きの予備段階となる。

この問題について、WTO広報担当者からコメントを得られていない。

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