中国の「一帯一路」の一部であるコロンボの建設現場で働く中国人労働者。2020年2月24日に撮影(Photo by ISHARA S. KODIKARA/AFP via Getty Images)

中国の一帯一路、途上国の隠れ債務は43兆円超=米大学調査

米ウィリアム・アンド・メアリー大学傘下の研究機関「AidData」が29日に公表した調査報告書によると、中国からの借り入れ規模が今年度の自国国内総生産(GDP)の1割を上回った途上国は42カ国にのぼっている。

報告書は、中国からの借り入れのうち3850億ドル(約43兆617億円)は「隠れ債務」で、各国政府のバランスシートに記載されていない。また、中国の海外融資の7割は被投資国の国有企業、国有銀行、合弁企業などに向けられており、時間とともに悪化していると指摘した。

AidDataは報告書の中で、中国企業による海外インフラ建設プロジェクトの35%は、汚職スキャンダル、労働法違反、環境汚染、地元住民からの反対など重大な問題が生じている。83億ドル(約9284億円)規模の約400件の海外インフラ建設プロジェクトは中国軍と関連しているという。

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