新型コロナ感染した4歳児、1人で隔離施設へ 中国の厳格なウイルス対策に異論も
中国のソーシャルメディアでは、新型コロナウイルス(中共ウイルス)に感染した4歳の男児が1人、病院で検査を受ける動画が議論を巻き起こしている。
数百万回再生されたこの動画には、防護服姿の男児が小さな体を覆うほど大きなリュックサックを背負って、よろけそうになりながら病院のCTルームまで歩く姿が映っている。
撮影したのは、福建省莆田市の中共ウイルス感染者専用の隔離病院の看護師。同地区ではデルタ株の感染が拡大している。
同市保健当局は16日の記者会見で、国の感染防止規定により、幼児の感染者は隔離及び治療期間中は家族の付き添いを禁止すると通達した。
米CNNもこの動画を放送し、中国当局が打ち出した「感染ゼロ」戦略の弊害を人々に思い知らせたと評した。中国では、一人でも感染者が確認されれば、周辺の住宅を閉鎖し、数百万人の住民を対象にPCR検査を実施する。感染者や濃厚接触者を指定の隔離施設に送るなど感染拡大に厳格な対策を講じている。
莆田市で16日までに確認された129人の感染者のうち、12歳以下の児童は57人。未就学児も保護者と離れ隔離生活を送ることになる。
動画を撮影した女性看護師は地元の新聞に対して、不安な気持ちに押しつぶされそうな子供たちの姿を見て、「子供はここまで厳格な隔離措置を受けるべきではない」と心情を吐露した。「『感染ゼロ政策』の弊害だ」と当局の方針を批判した。
SNSでは、「自分の子供とほぼ同年齢。これから長い間一人で過ごすことを思うと、胸が痛む」「あまりにもかわいそうで涙が出た」など、子供を慮る投稿が多く寄せられた。
(翻訳編集・叶子)
関連記事

中国国内の特筆すべき情況として、現在感染症が猛威を振るい、安徽省や上海、瀋陽など多くの地域で病院と葬儀場が混んでいる。亡くなった人の多くは中高年で、若者も含まれている。しかし、こうした情況の中、当局は感染状況を隠蔽し続けている。

米国立アレルギー感染症研究所など自然界で発生したとしていたCOVID-19の発生の起源について今回、CIAが武漢実験室から漏洩した可能性を支持する立場を示した。

最近、中国ではインフルエンザウイルスやヒトメタニューモウイルスなど複数のウイルスが流行し、病院は患者で溢れている

最近、中共当局は、インフルエンザなどの複数の病気が同時に流行し、多くの地域で三級甲等病院が満員だと発表した。しかし、多くの市民は新型コロナウイルスの新しい株が出現したのではないかと疑問を抱いている。

アメリカ議会下院特別委員会は新型コロナの最終報告書を発表。中国の責任や対策の教訓を指摘している