神医扁鵲(1)

仙人は「扁鵲」を弟子とし 彼の天目を開いた

扁鵲(へんじゃく)は、2500年以上前に、孔子(こうし)と同時代を生きていました。中国の歴史上において、公式に記録され、認められた最初の古代療法士です。 壁や人体を見通すことができる能力を持ち、治癒力があることが史料でも証明されています。 彼の伝記は、前漢の有名な歴史家である司馬遷(しばせん)のものとされています。彼の著書 『史記 辺鵲の伝説』では、扁鵲が仙人から治癒の術を授かったという伝説的な体験を、生々しく詳細に描いたものです。

大史料館の記録によると、扁鵲は若い頃、道端の旅館の支配人をしていたことがありました。扁鵲は、誠意と熱意を持って人に接し、真面目で丁寧な応対をしていました。ある日、長桑君(ちょうそうくん)という客が旅館に泊まりに来ました。扁鵲は彼を一目見て、この男性が白い眉毛を持ち、美しい顔立ちをしていて、優雅で上品な佇まいであることに気づきました。そのため、大きな敬意を払い、礼儀正しく接し、丁寧に仕えました。

不思議なことに、長桑君はそれからよくこの場所を訪れ、10年以上も滞在したといいます。 彼が扁鵲を弟子として選んだのは、彼の根基を見て、「扁鵲は非常に特別な人物であった」と判明したからです。神癒の技術を教えるためには、扁鵲と長い時間を過ごし、彼を注意深く観察して、彼の徳が整っていることを証明しなければならなかったのです。

▶ 続きを読む
関連記事
子どもを守るつもりの行動が、実は自信や回復力を弱めていることがあります。心理学者が指摘する「過度な養育」の5つのサインと、子どもの自立を育てる関わり方を解説します。
古代中国の食医は、薬ではなく「食事」で体を整えていました。五行や季節の変化を読み取り、食材の性質で気の流れを調える――東洋医学の原点にある食の知恵を解説します。中医学 食養生 薬食同源
睡眠時間を少し削るだけでも、将来の健康に影響するかもしれません。最新研究では、睡眠は食事や運動以上に寿命と強く関係する可能性が示されました。なぜ十分な睡眠が長生きにつながるのか、その理由と健康への影響をわかりやすく解説します。
突然の不調に、足がヒントをくれる?中医学と最新研究から読み解く足反射ゾーンの仕組みと、自宅でできるやさしいケア法を解説。見る・触れるだけでわかる体からのサインも紹介します。
助ければ感謝されるとは限らない——イソップ寓話「オオカミとツル」が伝えるのは、人の善意と期待の落とし穴。