2021年3月13日、ワシントン州シアトルで行われた、アジア人に対するヘイトクライムに反対する集会で、「人種差別はウイルスだ(Racism is a Virus)」と書かれたサインを掲げる男性 (Jason Redmond/AFP via Getty Images)

スーパースプレッダーの存在も…中国ネット工作員は日韓英を駆使=報告書

親中派の工作員が、中共ウイルス(新型コロナウイルス)の大流行に乗じて世論の分裂を煽り、米国での街頭抗議活動を扇動しようとしていたことが、専門家の分析により明らかになった。また、中国外交官の意見を広めることを主として、英語のみならず日本語や韓国語を含む他言語で中国共産党が好む言説を拡散しているという。

米国のセキュリティ企業マンディアント・スレット・インテリジェンスが8日に発表した報告によると、世論を親中共に傾ける工作員は、集団で組織的な活動を行なっている。報告によると、2019年の香港民主化抗議活動の真実をねじ曲げることを目的として始まった。その後、工作員組織は規模と範囲を拡大させ、今や30のソーシャルメディアプラットフォームと、7つの言語による40のウェブサイトやオンラインフォーラムで活動しているという。

工作員たちは、中国の国営メディアの主張に同調するだけでなく、アジア人へのヘイトクライムに対する抗議デモに米国人を参加させようと積極的に働きかけていた。

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