米ボストン連邦地裁は8日、対潜水艦戦で利用される水中聴音器を米国から中国の大学に違法に輸出した罪で中国人実業家シューレン・チン被告(45)に禁錮2年および罰金2万ドルの判決を言い渡した。ボストンで撮影(2021年 ロイター/Brian Snyder)

中国人実業家に禁錮2年、対潜戦機器の違法輸出で米地裁

[ボストン 8日 ロイター] – 米ボストン連邦地裁は8日、対潜水艦戦で利用される水中聴音器を米国から中国の大学に違法に輸出した罪で中国人実業家シューレン・チン被告(45)に禁錮2年および罰金2万ドルの判決を言い渡した。

検察によると、チン被告は2015年から16年まで、米サプライヤーをだまし、輸出ライセンスを得ることなしに、水中ドローン(無人機)プロジェクトに関わる中国の軍事研究機関である西北工業大学に水中聴音器を輸出した。検察は7年6月の禁錮を求刑していた。

弁護士によると、2018年に起訴されたチン被告は05年に中国で海洋測器販売会社を創業。14年に永住者として家族とともに米国に移住した。

弁護側は、民生用でもあり、科学的用途もある水中聴音器について、チン被告は西北工業大学の本来の目的を把握していなかったと主張。弁護士は「これらはトップシークレット技術ではない」と訴えていた。

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