freeangle / PIXTA

「畑の肉とは限りません」 おいしくて役立つ豆の話

明末清初の禅僧、隠元隆琦(いんげんりゅうき 1592~1673)が来日したのは、江戸時代初期の1654年。着いたところは長崎でした。

その際に、中国大陸からもってきた「豆」がインゲン豆と称され、日本でも広く栽培されるようになったと言われています。

「豆」を食した禅寺の修行

伝承通りの史実であるかどうかは、分かりません。大豆(だいず)や小豆(あずき)は、はるか昔の縄文時代から日本にありましたが、インゲン豆は確かに、近世になってから日本にもたらされたのでしょう。

隠元禅師の日本での宗教活動は、長崎の興福寺から始まり、のちに京都宇治に明様式の大伽藍である黄檗山萬福寺を開く(1661)ことで集大成されます。

▶ 続きを読む
関連記事
世界の健康食物ランキングで、アーモンドが首位に。さらにラード(豚の脂)もトップ10入りし、健康常識の見直しを促す結果となった
現代科学と中医学の知恵をつなぎ、ポリフェノールが炎症や老化にどう働くのかをわかりやすく解説。お茶や果物が「巡り」を整える理由が腑に落ちる一読の価値ある内容です。
にんにくは血圧やコレステロールの改善、血管の柔軟性維持、免疫力アップに役立つことが研究で判明。がん予防に関する報告も。効果的な量や注意点まで、専門家の見解とともに紹介します。
「忘れられたビタミン」と呼ばれるリボフラビン(B2)は、片頭痛から視力、貧血、神経の健康まで幅広く関わる重要な栄養素です。最新研究では、片頭痛の頻度を下げ、炎症や酸化ストレスの改善にも役立つ可能性が示されています。
ココアは「太る甘い飲み物」ではなく、炎症を抑え、心血管を守り、記憶力や気分、体重管理も助ける可能性のあるスーパーフードです。砂糖や脂肪を控えた高カカオのココアを、毎日少し取り入れることがポイントです。