極左の米高校教師「180日で生徒を共産主義者に変える」教室にアンティファの旗
「人種差別をなくそう」という看板を掲げた左翼思想「批判的人種理論(CRT)」が米国の学校に侵入する中、カリフォルニア州のある教師は、「180日で生徒を共産主義者に変えることができる」と、生徒に共産主義思想を教え込んだことを認めた。
非営利団体「プロジェクト・ベリタス(Project Veritas)」代表のジェームズ・オキーフ氏が8月31日に12分間のビデオを公開した。ビデオでは、ある男性が潜入取材中の記者に対し、極左組織アンティファ(ANTIFA)サクラメント支部とのつながりや、インダーカム高校(Inderkum High School)で生徒に政治的影響を与えていたことを語った。
この男性は、北カリフォルニアでAP米国政府および政治を教えているガブリエル・ゲッペ(Gabriel Gipe)氏。同氏はビデオの中で、「180日で彼ら(生徒)を共産主義者に変えることができる」と言い、そのために「右翼の集会があれば、反対運動を起こす」と述べた。
「毎週イベントカレンダーを発行している」。彼は生徒たちにアンティファの活動に積極的に参加することを勧めている。写真を撮ったり、感想を書いたりすることを求め、活動に参加した場合、特別な単位を与えたという。
教室に飾られたアンティファの旗と毛沢東のポスター
覆面記者が撮影した写真には、アンティファの旗と中国共産党の初代独裁者である毛沢東のポスターが貼られた教室が写っている。
ビデオの中でゲッペ氏は、アンティファの旗に反対する生徒に、「アンティファの旗はファシストにとっては不快なものだ。もし不快に思うのであれば、あなたはファシストと同じ立場に立っていることになる」と語った。
同氏は、生徒のイデオロギーを調べ、政治的傾向を記録し、その結果を教室の壁に掲示している。「年々、彼ら(生徒)は左に傾いてきている。…… 極端な時代は極端なイデオロギーを生み出すのだ。Z世代の子供たちが左寄りになっているのには理由がある」と述べた。
また、「これまでの人生で、初めて会ったときに私を異端児だと思った人がたくさんいた。今、全員がマルクス主義者になった」と語った。
中国共産党の文化大革命への憧れ
ビデオの中でゲッペ氏は、中国共産党が伝統文化を根絶するために起こした政治運動「文化大革命」に言及し、そこから学ぶことを提案している。「この社会主義が本当に必要なものだと、人々を説得しなければならない」という。
彼はまた、米政府を暴力で転覆させる必要性を説いた。「文化的にも経済的にも同時に攻める必要がある」と語った。また、彼の学校では、少なくとも3人の教師が彼と同じ極左思想を持っているという。
ビデオの最後には、プロジェクト・ベリタスの記者が路上でゲッペ氏に質問したが、返事はなかった。当時、彼は共産主義のシンボルである鎌とハンマーが描かれたシャツを着ていた。
英文大紀元の記者が、ゲッペ氏が所属するサクラメント郡のナトマス統一学校区(Natomas Unified School District)にコメントを求めたが、回答は得られなかった。
2日付の地元メディア「KCRA3」によると、ナトマス統一学校区は、保護者や地域住民からの批判を受けて、1人の教師を有給休暇にするとともに、同区が「不適切」「無責任」と呼ぶ教師を解雇するための手続きをとっているという。
ある保護者は学校の教育委員会に対し、「生徒や家庭、職場で、反米や憎悪を助長する教師や従業員は、今すぐ辞める必要がある」と述べ、「有給休暇でもなく、1週間や2週間でもない。今すぐだ」と強調した。
(翻訳編集・王君宜)