現代人の髪質は、先代の人々に比べて概ね劣っていると言われています。私の祖父母は、高齢の頃は髪が黒光りしていて、同年代の人たちもそうだったと記憶しています。今、街を歩いていると、頭が禿げている人がいたり、髪の毛が非常に薄い人が多く、カツラを被っている人も少なくありません。なぜそうなるのでしょうか。
その最大の原因は、現代人のシャンプーに深刻な問題があることです。シャンプーをした後、頭皮のかゆみやべたつき、乾燥、湿疹、ひどい抜け毛などに悩まされる人が多くなっています。
なぜ、現代のシャンプーにはこれほど問題があるのでしょうか。現代人はなめらかな髪質を求めており、髪を洗う時にはたくさんの泡だちを求めます。シャンプーメーカーは、顧客心理を汲みとりつつ、利益や消費期限の延長を追求して、シャンプーに多くの化学物質を添加します。そのため、髪になめらかさをもたらす一方で、髪の根元や頭皮にダメージを与えています。このようなシャンプーを長期間使用すると、髪へのダメージはどんどん大きくなり、今では抜け毛は現代人の最大の悩みの1つとなっています。
抜け毛・白髪・頭皮のかゆみに効く「ナチュラルシャンプー」3選
昔の人は、シャンプーをとても大切にしていました。なぜなら、髪を大切にしていたからです。一部の古代のシャンプーは髪をきれいにするだけでなく、美化、黒化、再生、抜け毛防止などの効果もあります。ここでは、簡単な成分で使いやすく、髪を育てる効果があるナチュラルシャンプーをご紹介します。
1.米のとぎ汁を発酵させる
米のとぎ汁は、天然シャンプーの中でも最高なシャンプーです。洗髪効果が高いだけでなく、髪の成長を促進し、黒々とした髪に、潤いと濃密さをもたらします。
米のとぎ汁には、水溶性ビタミンと微量元素が豊富に含まれています。抜け毛を防ぎ、髪の色素細胞からメラニン色素を生成するのを助け、髪をより黒く光らせます。また、米のとぎ汁にはでんぷん、たんぱく質、アミノ酸が豊富に含まれており、これらの栄養素を発酵させることで、髪に吸収されやすくなり、洗浄力も高まります。
使い方:
米のとぎ汁は残して、密閉した容器に入れておきます。毎日の米のとぎ汁を同じ容器に入れ、2日以上放置すればシャンプーに使えます。米のとぎ汁は数週間置いても使えますが、新しいとぎ汁を加えるたびに表層水を捨てることができます。
髪を洗う前に、米のとぎ汁を温めて頭皮と髪を5 ~10分ほどこすってから、ぬるま湯で頭皮と髪をきれいに洗います。
注意:
もしあなたが発酵した米のとぎ汁のにおいが気になる場合は、レモンピール、ローズマリー、パイナップル、パッションフルーツ、ラベンダー、野菊などの芳香植物の汁を米のとぎ汁に加えて叩くとよいでしょう。米のとぎ汁のにおいを改善するだけでなく、育毛効果を高めることもできます。ただし、頭皮が弱い人やアレルギー体質の人は慎みましょう。
2. 卵白
卵白には、髪の毛の汚れを落とす効果があるだけでなく、鶏の毛に必要な栄養素がすべて含まれており、人間の髪の毛にとっても抜け毛を防ぎ、髪の毛の成長を促すだけでなく、黒々とした艶のある髪を作るのにとても良い効果があります。
使い方:
髪の毛の量に応じて1~3個の卵白を用意する。 髪を濡らしてから、卵白を頭皮と髪にかけ、約5~10分かけて頭皮と髪を優しく揉みほぐした後、ぬるま湯で髪を洗います。
注意:
水温が高すぎると、卵白が固まって髪に付着することがあるので注意が必要です。 卵白にアレルギーのある方は使用しないでください。
3.米酢
米酢は髪についた油脂や汚れを取り除くだけでなく、活血化瘀、解毒消腫の効果があり、頭皮の血行を良くしたり、かゆみを止めたり、はがれを防いだり、フケを取り除いたりする効果があります。
使い方:
酢を水で2 ~3倍に薄めて髪と頭皮にかけ、5~10分ほど優しく揉みほぐし、ぬるま湯で洗い流します。
注意:
酢には刺激性があるので、頭皮が傷んでいる場合やアレルギー体質の方、呼吸器系に問題がある方は体調に応じて使用を慎みましょう。
古人の洗髪方法の参考になる点
古人のシャンプーの材料はすべて自然に由来し、非常に環境にやさしく、安価なものから高価なものもあるので、あなたに合った材料を選びましょう。何よりも彼らが使用している素材は、美髪効果があり清潔になり、長く使っているだけで髪が健康になります。現代のシャンプーは、使い始めは心地よさや美しさを感じさせますが、1度入ってしまうとなかなか出られず、どんどんダメになってしまう落とし穴のようなものです。
不足点としては、古代のこれらの天然シャンプーは、現代人が求めるようななめらかさを出すのが難しいということです。それは、現代人の髪型は昔の人とは違うからです。現代人は、髪をルーズにしたり、さまざまなスタイルにしたりして、髪がなめらかに見えるようにするのを好みます。 古代の人々はおさげ髪やお団子髪にしていたので、あまりなめらかな髪質は必要ないし、なめらかすぎる髪質はかえって手入れしにくいものでした。
古代の自然派シャンプーを使って、髪をサラサラにしたい場合は、洗髪後に卵黄や果実酢を使ってトリートメントするといいでしょう。
乾燥した髪: 適量の卵黄をよく洗った髪の上に均一に塗布し、ラップで5~10分包んだ後、水で洗い流します。
油っぽい髪: 果実酢を水で3~5倍に希釈して髪に均一に塗布し、タオルやラップで5~10分包んだ後、水で洗い流します。
また、卵黄と酢にレモンやラベンダーのエッセンシャルオイルを数滴加えると、髪に良い香りがして、よりなめらかで艶のある髪になります。
(翻訳 源正悟)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。