米国税関、中国製の偽ブランド品3万9000点以上を押収 シャネルやグッチ
米国税関・国境警備局(CBP)は先月、ロサンゼルスのロングビーチ港で2隻の貨物船で中国から輸送された偽ブランド品3万9000点以上を押収した。
CBPの26日の声明によると、コピー品はサンダル、ハンドバッグ、スニーカー、帽子、財布、バックパック、携帯電話ケース、ベルトなど多岐に渡り、グッチ(Gucci)、ディオール(Dior)、シャネル(Chanel)、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)、プラダ(Prada)など一流ブランドのロゴが入っていた。
本物であれば、押収された商品の小売価格は合計で約5370万ドル(約59億円)に上るとCBPは推計する。
電子商取引の台頭により、違法なウェブサイトや地下の店舗でしか売買できなかった偽ブランド品が、今や多くのネット市場に流れ込み、違法売買など悪質な事案が後を絶たない。
CBPは、偽ブランドの服、靴、ハンドバッグは品質が劣ることが多く、不均一で粗末な縫製、壊れやすい生地、不適切なデザインのロゴなどが見受けられると指摘。価格が安すぎるものなどには注意が必要だと警告した。
CBPの2020会計年度の統計によると、中国は依然として、押収された偽造品およびコピー品の主要な生産国となっている。2020年に押収された中国製の偽造品は、本物であれば約6億6000万ドル(約734億円)の価値があると推定され、同年の押収品全体の価値の51%を占めている。
米国の国境警備隊は18日、中共ウイルス(新型コロナウイルス)のワクチン接種済みを証明するカードの偽造品や、FBIやDEAの偽バッジなど、中国からさまざまな偽造品を押収したと発表した。
5月には、アリゾナ州ノガレスのマリポサ国境検問所で、中共ウイルスから身を守ると謳った中国製のネックレス3万点が押収された。
このネックレスには、二酸化塩素が入った小さな袋が入っており、この二酸化塩素が抗菌性の役割をし、身につけた人を中共ウイルスから守ると主張する。しかし、米国疾病予防管理センター(CDC)によると、二酸化塩素に長時間さらされると、重度の呼吸困難や目、鼻、喉の炎症を引き起こす可能性があるという。
(翻訳編集・蓮夏)