米インド太平洋軍司令官「中国は言動不一致」台湾などへの攻撃的な姿勢を非難
80年以上にわたりインド太平洋地域で活動している米国は、同地域のすべての国の発展・繁栄を目的として合意した規則に基づく秩序の維持に専念する提携国としての立場を実証してきた。
最近、特に中国が地域の安定性を崩壊し得る行動を続けていることを踏まえ、米インド太平洋軍(USINDOPACOM)司令官のジョン・C・アキリーノ(John Aquilino)大将は同盟・提携諸国に向けて任務に着実に取り組む米国の方針を改めて表明した。
米国国防総省が発表したところでは、2021年8月上旬にコロラド州で開催されたアスペンセキュリティフォーラム(Aspen Security Forum)で講演したアキリーノ大将は、「すべての国の航行の自由を確保し、(地域の)相互繁栄を促す安定と平和の維持を保証するため米国は今後も同地域で活動に取り組む」と述べている。
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