米司法省、中国アルミ最大手の米関連会社6社に有罪判決 2000億円関税逃れで
米司法省23日の発表によると、南カリフォルニアの企業6社が共謀して、中国からの輸入アルミをアルミ製パレットに偽装し、関税18億ドル(約2000億円)を脱税したとして有罪判決を下した。
6社はいずれも、中国アルミ製品大手「チャイナ・ゾンワン・ホールディングス(ゾンワン社)」の関連会社である。偽装販売は、ゾンワン社の業績を粉飾し、投資者を騙したと裁判資料が指摘した。
司法省の発表によると、大陪審は6社に対して、「共謀罪1件、電信詐欺罪9件、通関業者への虚偽申告罪7件」の有罪と判定した。
6社にはアルミ企業2社と、倉庫企業4社が含まれている。ゾンワン社は工業用アルミ型材メーカーとして中国最大、世界第2位の規模を誇る。
2011年に米国が一部の中国製アルミニウム製品に課した最大400%のアンチダンピング(AD)関税を避けるため、同社はアルミニウム製品の一部を溶接することで、関税が適用されない「パレット(荷役台)」に偽装して米国に輸出したという。
ゾンワン社は2009年、香港株式市場に上場し、新規株式公開で12億6000万ドルを調達した。同社は年次報告書で「アルミ製パレットはアメリカでは需要が高い」と投資者に虚偽の報告を行っている。
しかし、ゾンワン社から同社会長が支配する米関連企業に販売されたアルミ製パレット220万枚は、2011~14年の間、対外販売されておらず、同社が管理する米国の倉庫内に保管されていたという。
被告らはパレットを溶解して商業的価値のある別の製品へと再加工したという。
(翻訳編集・李凌)
関連記事
12月20日、米国務省の外交団がシリアに到着した。バッシャール・アサド政権崩壊後、ワシントン高官がダマスカスを公式訪問するのは初めてとなる。
10年前、中共は「中国製造2025」計画を掲げハイテク製造業強国を目指した。しかし現在、中共は知的財産権侵害や不公正競争の指摘を受けている。EVや高速鉄道で進展も、核心的な技術は不十分だ。
英国のフィリップソン教育相は、中国による高等教育機関への影響について警戒を呼びかけている。庶民院での議論では、中国が公的機関や企業、大学にまで浸透している実態が指摘された。
12月16日、英豪閣僚級会議がロンドンで開催され、中共のスパイ浸透対策が主要議題となった。英国外相は中共スパイの楊騰波の入国拒否を支持し、豪州外相は複雑な国際情勢を指摘。英国の外国影響力登録制度の施行は延期され、中共の指定級が注目されている。
インド政府は、中国からの安価な鉄鋼輸入を抑えるため、最大25%の関税(セーフガード)の導入を検討している。この […]