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中国の90後世代、離婚率3割超え 婚姻率わずか1割

中国民政部の最新統計によると、「90後」と呼ばれる1990年代以降に生まれた若者の多くは結婚を望んでおらず、また、この世代の既婚者の離婚率は35%近くに上ることがわかった。2020年の全国での婚姻登記件数は約813万ペアで、7年連続で減少している。

最新統計データによれば現在、中国には「90後」の世代は約1億7000万人で、うち男女比が54:46となっている。また、「90後」の結婚率はわずか10%あまりだが、既婚者の離婚率は35%近くに上ることがわかった。

昨年、中国政府は離婚の届け出から成立まで30日の「冷却期間」を設ける新制度を打ち出した。

中国の若者問題を研究する社会学者の卒鑫氏は20日、米政府系放送ラジオ・フリー・アジア(RFA)のインタビューで、「今の若者の結婚に対する概念は根本的に変化し、彼らは結婚を一種の束縛と考えている」と指摘した。

また、「結婚や子育てにかかるコストが高いため、家庭を持つハードルは高い。政府は3人目、4人目の出産を奨励しているが、結婚意欲を向上させなければ無理な話だ」と述べた。

若者の結婚嫌いが、高齢化問題を悪化させている 

国営新華社通信は1カ月前、全国の2020年の婚姻登録数は813万1000ペアで、7年連続で減少したと報じた。親の世代と比べ、「80後」「90後」世代にとって、独身も選択肢の一つになったという。30代になっても結婚しないといった現象は、若者の中では珍しくない。

また、国家統計局の統計によると、1990~2017年の出産適齢期にある女性の平均初婚年齢は21.4歳から25.7歳へと4年以上も遅れ、その後も上昇傾向にあるという。

 「適齢の若者が結婚を望まないケースが増えており、その影響で高齢化社会の問題が悪化の一途をたどっている」と当局も認めている。

中国当局が少し前に発表した国勢調査の結果では、「総人口が14億人を超え、増加傾向にある」としているが、一部の研究者は総人口は10億人程度と推定している。

前出の卒鑫氏は「婚姻率が低く、離婚率が高ければ犯罪率は確実に上昇する。社会は今後ますます不安定になるだろう」と述べた。

国家統計局の別のデータによると、2015年以降、中国の単身世帯は年々増加し、2015年に13.15%だったのが、2019年には18.45%へと増えている。

(翻訳編集・李凌)

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