中国河南省で土砂災害、生後3カ月赤ちゃん救出 母親が高所に押し上げたか
連日の豪雨により、土石流や山崩れに見舞われた河南省滎陽市(けいよう)市王宗店村で21日、生後3カ月の女の子の赤ちゃんが救出された。赤ちゃんはすでに瓦礫の下で24時間埋まっていた。赤ちゃんが救出された瞬間を捉えた動画は、中国のSNS上で転載され、注目された。赤ちゃんはその後、病院に搬送された。命に別状はないという。
中国紙・南方都市報によると、赤ちゃんの親戚である趙さんは「赤ちゃんの泣き声が聞こえた。救援隊がちょうど到着したから、赤ちゃんを救出することができた。赤ちゃんは母親によって高い場所に投げられたと思う」と話した。
赤ちゃんの母親とみられる女性の遺体は22日になって発見された。救援隊員らによると、女性の遺体は何かを持ち上げていた時の姿勢のままだった。「母親はきっと、危機一髪の時に子どもを持ち上げた」と隊員は話した。
中国メディアは、この母親と赤ちゃんの名前を公表していない。
趙さんによれば、王宗店村までの主要道路が洪水で崩壊したため、地元当局の救援活動が進んでおらず、村民は自力で救出活動を行っている。しかし、「(若い人は都市部に出稼ぎに行ったため)村に老人や子どもが多く残されている。彼らは自力で救済できない」と窮状を訴えた。
(翻訳編集・張哲)
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