武漢研究所責任者、論文でバイオセーフティに懸念示す コロナ感染発生前
武漢ウイルス研究所の責任者は中共ウイルス(新型コロナ)が発生する前に、同研究所でバイオセーフティを強化する措置を取る必要があると警告した。また、公開された電子メールの情報では、同責任者は2016年、米国に対して同研究所内と研究員が使う密閉型防護服を消毒するよう要請した。
米ボイス・オブ・アメリカ(VOA)21日の報道によると、武漢国家生物安全実験室主任で中国科学院武漢ウイルス研究所研究員の袁志明氏は、自身が2019年9月に発表した論文の中で、「実験室のバイオセーフティは危機的な状況にある」と警告した。
同論文は、2019年5月と9月に2回の修正を経て、9月に袁志明氏が共同編集者を務める英文学術誌「Journal of Biosafety and Biosecurity(バイオセーフティ及びバイオセキュリティ誌)」で発表した。論文のタイトルは『中国ハイレベルのバイオセーフティの現状及び将来の挑戦』。袁氏は、実験室のバイオセーフティが危機的な状況にある原因について、「資金源、従属関係、管理体制が違うため、これらの実験室は(バイオセーフティに関する条例の)実施をめぐって、基準に達し、協力プロジェクトの流れにおいて困難に直面している」と説明した。
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