中国建築上の十の奇跡(六)―北京の故宮(紫禁城)
北京の故宮は「紫禁城」とも呼ばれ、北京の中心に位置しています。故宮の敷地面積は72万平方メートル、建築面積は約15万平方メートルあり、敷地内には、70棟以上の様々な宮殿が建てられており、その部屋数はなんと9000近くあります。故宮は世界最大規模かつ最も完璧に保存されている宮殿の建物として謳われています
故宮は永楽四年(1406年)に明の成祖・永楽帝によって着工され、100万人集めて、14年間かけて、永楽十九年(1421年)にようやく竣工しました。永楽帝は北平を北京に改名し、北京へ遷都しました。それ以来、故宮は明と清で合わせて24人の皇帝の居城となりました。
紫禁城の「紫」は星宿の紫微垣(北極星)から取ったものです。古代人は紫微垣が安定していて、他の星がその周りを回っていることを信じていたので、皇帝の星とも呼ばれていました。「禁」は禁地、庶民が立ち入り禁止の意味です。つまり、紫禁城は皇帝専用の居城です。
永楽帝は紫禁城で天下を治める最初の皇帝となりました。中国の伝統文化の中には「天人合一」の思想があります。皇帝は天の意志の代表者として、世間の中心です。紫禁城中の建物は煌びやかで、壮麗かつ雄偉であり、全て天子の崇高と威厳を表しています。
(文・羅瓊/翻訳編集・千里)
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