2010年、日本の古い漫画が展示されている京都国際マンガミュージアム。イメージ写真(Par Karyn POUPEE/AFP via Getty Images)

「毛沢東がキョンシーに」 非難受けた日本の漫画家を擁護の声

中国の若い愛国主義者らは、日本の漫画家、荒川弘氏が10年前に発表した作品の中で、元権力者の毛沢東をキョンシーとして登場させたのは中国への侮辱だとして批判を強めている。専門家は、文化人は創作活動で社会問題に疑問を投げかける責任を持っていると示した。

6月上旬、荒川氏が2010年に発行した短編コミックシリーズ「RAIDEN-18」の単行本が発売された。中国国内の一部のネットユーザーはSNS上で、同シリーズの第3話で毛沢東がキョンシーとして描かれたことを相次いで批判し、同作品のボイコットを呼びかけたほか、荒川氏に謝罪を求めた。

同月17日、「月刊サンデー​GENE-X」誌は荒川氏のインタビュー記事を掲載した。同氏は、毛沢東をパロディ化したのは中国で自分の作品の海賊版が作られるのを防ぐためだったと話した。この記事の一部は、中国版ツイッター、微博(ウェイボー)のユーザーらによって中国国内に伝えられた。愛国主義者らは「正規版も買わないから」「偉人を侮辱する理由にはならない。(中国市場から)出ていけ」などと再びバッシングした。

ボイス・オブ・アメリカ(VOA)2日付によると、京都芸術大学の小崎哲哉教授は、漫画家には作りたい作品を創作する自由があると述べた。教授は「芸術の創作において、最も妥協できないのは表現の自由だ」と示した。同氏はまた、人に恐怖感を与え人を傷つけるヘイトスピーチや、社会的弱者を差別する言論は良くないとした一方で、「他国の政治を批判するのは作者の創作の自由だ」などとコメントした。

中国出身のオーストラリア人アーティスト、巴丟草(Badiucao)氏は、中国国内で政治風刺という表現手法を使うのは「全く不可能だ」と話した。「中国では、政治に関する創作は当局に管理され、審査を受けなければならない。中国の芸術家には安全で自由に創作する環境はない」ため、海外の文化人は「このような作品を多く作るべきだ」と同氏の考えを示した。

巴丟草氏は、中国の政治を風刺する漫画を描いているため、国内の愛国主義者から殺害予告を受けることがあると明かした。「ほぼ毎日、ネット上や電話などで脅迫を受けている。中国国内のハッカーからサイバー攻撃を受けてオンラインできない時もある」という。同氏は、芸術家の社会的責任感から創作活動を通じて中国国内の問題を提起しなければならないと主張した。

(翻訳編集・張哲)

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