化石に残された人類生存の跡 28億年前の金属球
南アフリカのヨハネスブルグから西のある町で、鉱石を採掘する坑夫たちが、約28億年前の地層から数百個の金属球を発見しました。鉄球の周囲には溝が刻み込まれています。
ある石炭が真っ二つに割れて、その中から金の鎖が落ちてきました。 金の鎖は長さ約25cm、8カラットもあり、重さ約12gで、精巧に作られていました。 当時の「モリソンビル・タイムズ」紙は、分析の結果、鎖の隙間に石炭が埋まっており、また、割れた石炭の断面に鎖の跡が残っているので、金の鎖が石炭採掘後、誰かの落とし物ではないというのです。
石炭は、約3億5900万年前から2億5100万年前の太古の森に生息する植物の化石です。 そうすると、この金の鎖は2億5千万年以上前のものになります。
しかし、結構以前のことなので、実際のものや写真は残されていませんでした。その為、「写真がなければ信じられない」「信憑性に欠ける」と言う人もいます。
3億年前の鉄の鍋
では、信憑性のあるものをお話ししましょう。
オクラホマ州トーマス市(Thomas)に電子工学工場があります。1912年、2人の従業員が工場の暖炉に石炭を入れていたところ、石炭があまりにも大きかったので、ハンマーで割りました。強い衝撃で石炭は割れましたが、音がおかしかったので、良く見てみると、何と、石炭の中には鉄の鍋があったのです。その後、何人かの専門家が調査した結果、この鉄の鍋を包んでいた石炭の塊は3億2500万年前のものであることが分かりました。
この鉄の鍋と、作業員の1人であるフランク・J・ケノードの公証された証言は、現在、テキサス州のクリエーションエビデンスミュージアム(Creation Evidence Museum)に展示されています。 皆さんもいつか訪れてみてください。
(続く)
(翻訳 天野 秀)