自称ジェニーという女性は、3歳のとき海で溺れ、臨死体験をした。(写真はイメージです)

米国の3歳女児「臨死体験で確かに見たもの」

米国の女性、自称ジェニー(Janine S)は、3歳のときに海で溺れ、医師から死亡を宣告された。

しかし彼女は、死なずに生き返ったばかりか、その臨死体験のなかで、さまざまなものを目にした。海辺に目を閉じて横たわっている、溺れた時の「自分の体」を見た。それを取り囲んで、悲しみに暮れる自分の家族も見た。いやそれだけでなく、彼女と何かの縁があると思われる高次元生命にも確かに会った。

その時ジェニーは、自分が「人生わずか3歳の女児」ではなく、より高いレベルから来た生命なのかもしれないと感じた。

ジェニーは、1969年に自身が体験したこの臨死体験について「臨死(Near Death Experience Research Foundation)」という名の体験記にまとめ、ウェブサイトで公表した。

あれは3歳の夏の夜のこと。「(自分は)海でボールを拾おうとして、溺れた」とジェニーは書いた。その次に、なぜかジェニー自身は「海の水の上」に立っていた。自分の体はというと「海辺で横になり、周りを家族が囲んでいる。彼らは、悲しそうにしながら、必死で彼女(私)の命を救おうとしていた」という。

ジェニーが、海辺に横たわっている「自分」を見ているとき、その傍に人影があることに気づいた。「この人は誰だろう。私や一般の人よりも背が高い。しかも、私より年上で、知的な感じがする」。

ジェニーは、この人は私が知っている家族ではなく「私を導くために来た人」のように感じた、と体験談のなかで語っている。

彼女は「私はその時、自分が高度な知的生命だと感じていました。なにしろ、普通の3歳の女児が認識していることより、もっと多くのことが私に分かっていたからです。私はこれが本当の私だと感じました。そして私の身は今、本当に来た場所に立っているのだ、ということも実感していたのです」と言った。

ジェニーは「自分の体に戻りたくない」と言った。彼女は、海岸に集まって「横たわっている自分」を取り囲んでいる人たちが皆、彼女を心から愛していて、彼女がこのまま死んでしまうことを恐れているのを知っていた。ただ彼女は、自身が彼らと同じ世界に所属してはいないと感じていた。彼女は、いま自分のいるところが「本物の場所」であることを、そこがまるで本来の自分の家のように知っていたからだ。

ところが突然、彼女は自分が「体」に戻らなければならないことに気づいた。

彼女は、その「傍らに立つ人」が、彼女にそれを知らせたのだと気付いた。「あなたは(自分の体へ)帰らなければならない」。その後、彼女は大きな音を聞いて、自分の体に戻った。

ジェニーは咳をして、海水を吐き出した。彼女の濡れた体は、寒さに激しく震えていた。それからは、ただ大声を上げて泣いていた.

彼女はその後、何年経っても、3歳の当時に見た光景をはっきり覚えていると言った。

(翻訳編集・鳥飼聡)

関連記事
内なる不満を見つめ、愛を与える方法を通じて、心の癒しと新たな可能性を見出すヒントをご紹介します。
最新研究が脳損傷患者の意識の可能性を示し、医療や家族の対応に新たな光を当てます。
GoogleのAI「Gemini」が大学院生に不適切な発言をし、AI技術のリスクが改めて問題視された。企業の責任が問われる中、AIの安全性や倫理が注目されている。類似の事例も増え、技術の普及とリスクのバランスが課題となっている
健康な心血管を保つための食事、指圧、運動の実践方法を解説。心臓病予防のヒントが満載です!
専門医が語る乳がんリスクの主な要因と予防のポイントを解説。生活習慣の見直しで健康を守りましょう。