中国のシノファーム社製ワクチンの投与を示す医療従事者(KHALIL MAZRAAWI/AFP via Getty Images)

イタリア首相、中国ワクチンの効果に疑問 チリの感染拡大で

イタリアのマリオ・ドラギ(Mario Draghi)首相は、南米チリにおける中国製ワクチンの効果の低さを取り上げて、「中国製ワクチンの効果が不十分」であることが原因だと指摘した。22日に、開催された欧州連合(EU)首脳会議の終了後、記者団に対して語った。

チリでは、国民の半数以上がシノバック(科興控股生物技術)社製のワクチンを接種しているが、有効率は1回目で16%、2回目で67%と報告されている。チリは中共ウイルスの被害が大きい国のトップ10に入る国だ。

中国の専門家も、その効果の低さを認めている。6月24日、中国疾病予防管理センターの研究者で元副所長の馮子健氏は、中国中央テレビ(CCTV)のインタビューで、中国製ワクチンは十分な抗体が作られず、デルタ型(旧インド型)のウイルスに対する効果が低いと述べた。

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