東京五輪のロゴ(CHARLY TRIBALLEAU/AFP via Getty Images)

インド五輪ユニフォーム、中国スポンサー企業と契約打ち切り 「国民感情への配慮」

インドオリンピック委員会(IOA)は8日、中国のアパレルブランド「リーニン(李寧)」と、五輪選手団ウェア提供契約を打ち切ると発表した。東京オリンピック大会では、インドの代表チームはノーブランドのユニフォームを着用する可能性がある。

インドと中国の関係は依然として緊張している。インドでは、ヒマラヤ国境で昨年6月に起きた衝突でインド人兵士20人が死亡して以来、中国企業に対する不買運動を展開している。

リーニンは2016年のリオ五輪からインド選手団の公式ウェアスポンサーを務めている。IOAは3日、東京大会に出場するインド代表選手団の公式スポーツウェアを発表したが、国内世論で厳しく批判された。国内ブランドへの切り替えを求める声も多かった。

英字紙インディアン・エクスプレスなどによると、IOAのナリンダー・バトラ(Narinder Batra)会長とラジーブ・メータ(Rajeev Mehta)事務局長は8日、国民感情に配慮し、オリンピック公式ウェアを提供するスポンサー企業との契約を解除する声明を発表した。

IOAはまた、新しいスポンサー探しを急いでおり、スポンサーなしで東京大会に参加するかどうかを6月末までに決定するとし、選手たちはこの問題に気を取られず、準備に集中するよう呼びかけた。

インドのスポーツ省、キレン・リジジュ(Kiren Rijiju)大臣は9日、自身のツイッターで「インドの選手、コーチ、サポートスタッフは、東京オリンピック大会では、いかなるブランドのウェアも着用しない。ユニフォームには『INDIA(インド)』とだけ書かれている」と語った。

東京2020オリンピック競技大会は、中共ウィルス(新型コロナウイルス)感染症の影響で1年延期され、国際オリンピック委員会(IOC)と大会組織委員会は3月30日、7月​23日~8月8日の日程で開催すると正式発表した。

(翻訳編集・王君宜)

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