女児の頭髪が突然脱毛 母子で修煉に専念して回復
2年前のことです。当時10歳だった私の娘が「奇病」に罹ったのか、突然、頭頂部の髪が抜けて、大きく脱毛してしまいました。5人の医師に診てもらいましたが、原因は全く分かりません。脱毛部分がどんどん広がっていくのを見て、私も夫も、とても焦っていました。(本記事の女児の写真は、保護者である筆者から提供されたもので、公開する許可を得ています)
突然はじまった娘の脱毛 慌てふためく両親
ある日のことです。小学校から帰ってきた娘の頭頂部を見て、少し抜け毛があり、髪が薄くなっているような気がしたのです。ただ、その時はさほど心配もしませんでした。娘は小さい頃から元気で、ほとんど病気をしたことのない子だったからです。
ところが数日後、娘の髪がどさっと抜けて、頭のてっぺんの皮膚が見える状態になってしまいました。夫もこれを見て仰天し「早く病院へ連れていって、診てもらえ」と私に言いつけました。
娘の小学校の先生も驚き、「これは何の病気ですか。伝染しますか」と私に聞きます。学校の先生は、ほかの生徒にうつることを心配していたようでした。
周囲の驚きとは異なり、娘は意外と落ち着いていました。自分では、鏡を使ってもよくは見えないので、本人はあまり気にしていない様子なのです。
私は非常に慌てていました。夫に言われたこともあり、すぐに娘を連れて、5人の漢方医学と西洋医学の医師を次々と訪ねました。
ところが医師の答えは全て同じでした。「何の病気なのか、伝染するのかしないのか、全く分からない」。私はネットで調べた病名をメモして持っていきましたが、医師は「その病気ではないでしょう。病状が似ていないので」と言います。それにしても、医師たちが、これほど困惑している表情を見るのは珍しいことです。とりあえず処方してもらった薬を娘の頭に塗りましたが、脱毛はかえって進んでしまいました。
困り果てた末、私は記憶のなかから、漢方医師である胡乃文さんの話を思い出しました。
「人が病になったら、医者に診てもらう必要はあるでしょう。それ以上に、自身の内側から改善しようとするならば、日常の生活の中で運動や食事に留意し、身体全体を整えることです。しかし、最も良い方法は、それではありません。昔の人が言っていた『修煉』をすることです。修煉によって心を修め、身を修めることで、体は自然に健康な状態になり、病気を発することはなくなるのです」。
私は、法輪大法(法輪功に同じ)を修煉して約20年なります。「その私の娘が今、病院の医師でさえ手をこまねく状態である。なのに、なぜ私は、娘を一緒に修煉させないのか」。私は、はっと気づき、修煉という最も大切な視点を忘れていた自分を恥じました。
娘とともに煉功と学法 脱毛は1カ月で回復
「ママと一緒に法輪功やってみようか」。私は娘に、そう聞いてみました。
娘は、きょとんとした顔をしています。私が、家で毎日それをやっているのは見ているはずですが、これまで私から娘に法輪功の修煉についてきちんと話したことはなかったのです。その理論が理解できない娘に、私は図を描いて説明しました。娘はやっと分かったらしく、「私、やってみる」と言って、うなずきました。
私たち親子は、まず生活のスケジュールを調整しました。娘は毎日の授業を終えて、まっすぐ家に帰ると、法輪功の基本図書である『轉法輪』という本を1時間、私と一緒に声に出して読みます。それから30分、法輪功の功法を行います。法輪功の功法は全部をやると2時間から2時間半かかるのですが、娘はまだ始めたばかりですので30分ずつ。そのぶん、必ず動作を正確に覚えるようにさせたのです。
『転法輪』には「物質と精神は同一のものである.」と説かれています。人の考えは物質的存在でもあり、それは直接体に影響を与えます。例えば、人の精神に悪いものがあると、体の不調となって現れるのです。
娘の髪が抜けたことも、もしかすると母親の私から反映されて出た現象かもしれません。しかし親子がともに心を清め、体の悪い部分を良いものに変えることで、この「奇病」を克服できるかもしれない。私と娘は、そう信じたのです。
私は毎日、娘と時間を見つけて話し合い「自分の中の良くない部分は何なのか」を考えるようにしました。そして「真・善・忍」という三文字に照らして自分を見つめ、常にその原則によって物事を処理し、良い人になるように教えました。それはまさしく、私から娘への指導であるとともに、私自身へ向けられた法輪大法の教えでもありました。
私が娘と一緒に法輪功を修煉するようになって、ちょうど1週間後。娘の頭の脱毛した部分に、新しい髪が生え始めました。ああ、それを見た時は、どれほど嬉しかったでしょう。本当に感動しました。
さらに1ヶ月後。なんと娘の頭頂部には、新しい黒髪が生えそろい、あれほどひどかった脱毛部分が消えてしまいました。つまり、全く元通りになったのです。夫は「これは奇跡だ」と叫んでいます。ともかく私も夫も、心の中に抱えた大岩を、下ろすことができました。
あの時、私の心の中にあったのは、ただ感謝の気持ちだけでした。娘の髪が戻ってきたのは、修煉を信じて親子がともに進んだことが正しかった、その結果です。
それからの娘は、活発で元気なだけでなく、とても心の優しい子になりました。私が仕事から疲れて帰宅すると、「ママ、会社でキーボードばかり打っていて疲れたでしょう。私、ママの手をマッサージしてあげる」。
まあ、この子ったら。以前はイタズラばかりで、お手伝いもできなかったのに、一体どこで「親孝行」という言葉を覚えたのでしょう!
(文・林海柔 翻訳編集・鳥飼聡)