2021年3月28日に東京で行われた記者会見に臨むインドネシアのプラボウォ・スビアント国防相[左]と岸信夫防衛相(日本防衛省)

中国「海警法」を受け、協力体制を強化する日本とインドネシア

日本とインドネシアは、中国が新法「海警法」を制定したことを受け、防衛協力の強化に取り組んでいる。

両国は日本からインドネシアへの護衛艦などの防衛装備品移転、継続的な両国間の寄港、防衛当局間(MM)協議の実施などにより協力を図ることで合意した。2021年3月下旬に東京で開催された日インドネシア防衛相会談の後、両国の防衛相・国防相が記者会見に応じた。

米海軍大学校ストックトン国際法センターで教授を務めるラウル・ペドロゾ(Raul Pedrozo)法務博士の説明によると、中国の海警法は国際法違反となる。2021年2月にペドロゾ博士が同大学の学術雑誌「国際法研究(International Law Studies」に発表した論考には、海警法は中国海警局を含む中国の海上警察機関の任務を規定し、中国の「主権、安保、権利、利益」を保護することを目的として2021年1月に制定されたと記されている。

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