カナダの首都オタワにあるカールトン大学の孔子学院のジャスティン・リー(Justin Li)院長は、同院は中国政府と関係ないと主張した。写真はカールトン大学(shutterstock)

孔子学院院長、六四天安門事件の虐殺への言及避ける カナダ議会の公聴会で

カナダ・オタワにあるカールトン大学の孔子学院のジャスティン・リー(Justin Li)院長は5月3日、同国議会で開催された「カナダ・中国関係に関する特別委員会(CACN)」の公聴会に出席し、中国政府のために活動しているとの指摘を否定した。さらに、六四天安門事件について質問されたが、明言を避けた。

リー氏は「中国には何も報告しない。カナダやカールトン大学にのみ報告している」と中国共産党政権の指示を受けていないと主張した。

保守党のガーネット・ジュヌイス(Garnett Genuis)議員は、1989年6月に起きた中国の民主化運動「天安門事件」で多数の死者が出ていることについて感想を求めたところ、リー氏は「カールトン大学での私の仕事は中国と関係がないと思う」と言葉を濁した。

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