米アカデミー賞、中国出身のジャオ監督が受賞 中国当局が情報封鎖
米ロサンゼルスでは25日、第93回アカデミー賞授賞式を開催した。中国出身のクロエ・ジャオ監督は、作品の「ノマドランド」でアジア系女性として初めて監督賞受賞という快挙を成し遂げた。しかし、中国当局は過去のジャオ氏の言論をめぐって、国内メディアに同氏の受賞に関して報道規制を指示し、ネット検閲を行った。
米ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、国内のプロパガンダなどを管轄する中国共産党中央宣伝部は、政府系メディアに対して、アカデミー賞授賞式についての報道を控え、授賞式の生中継などを中止するよう命じた。ジャオ氏の監督賞受賞が確定した際、国内のニュースサイトやポータルサイトでは関連ニュースの表示がなかった。ポータルサイト「新浪微博」では、「趙婷(ジャオ氏の中国語名)」で検索しても、古い関連情報しか表示されなかった。
また、ロイター通信の報道では授賞式当日、ジャオ氏らの友人が上海市の飲食店に集まり、YouTubeで授賞式のライブ放送を見ようとした。友人らは、国内ネット検閲システムをくぐり抜けるために、VPN(仮想プライベートネットワーク)を利用した。しかし、当局はこのVPNを2時間近くブロックしたという。
関連記事
中国の繁栄は依然として西側主導の開放的な国際秩序に依存しているが、中共はその秩序の弱体化を画策している。しかしある論文は、秩序を崩すほど自らの繁栄の基盤を損なうリスクが高まると指摘している。日本も対中デリスキングを加速している。
中国の投資家によるカナダ油田買収を支援した中国系男性が、86万カナダドル超の脱税容疑でカナダ全土に指名手配。「パナマ文書」を端緒に捜査が進められている
中国セキュリティ企業の内部ファームウェア流出により、通信特徴からVPNや検閲回避ツールを識別する仕組みが判明。遮断や速度制限の可能性、監視体制の高度化が浮き彫りとなった
習近平政権を支えた重鎮2人に軟禁説。元国家副主席・王岐山に軟禁説が浮上。元中央組織部長・陳希にも同様の情報が伝えられている
火災の教訓が、これ? 中国の工場で「消火器しょって働け」に批判殺到