チベットの光 (50) 師弟の別れ

師父はまた続けた。「言ってみれば、ノノバ尊者が受けた種々の苦難や私がおまえに与えたような磨難は、度が過ぎた厳格な方法で、後代の人にはもう無用であり、再び用いてはならん」

 「また、おまえはこうも思っているかも知れない。『私は貧乏だ。先生に供養もできなかったから、先生は口訣の全てを与えてくれなかったかもしれない』と。しかしそんな心配は無用だ。なぜならわたしは根本的には供養には気をつけていないからだ。おまえが精進して努力してさえくれれば、それこそがわしにとって最高の供養になる」

 師父は言い終えると、手をミラレパの頭上に置いた。「おまえさんや、さあ行ったらいい。私には非常に残念だけれど、しかし世間の一切は根本的に無常だ。君をここに留めて置くことはできない」

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