チベットの光 (42) 露見
ウェンシーは山の洞穴の中で怠りなく修行に精進していたが、一向にこの法門特有の感覚を得られなかった。彼は洞穴のなかでぽつんと一人でいるようで、だんだんとマルバ師父との以前のいきさつが気になりだした。
「無論どんなことがあっても、正法を求めるためには、師父を騙すことがあってはならない」。彼はこう思い、師父を騙したことを後悔し始めた。彼は以前に、師父から法を伝えてもらいたくて、師母の計にのって師父の元を去るふりをして、却って師父に叱られたことを思い出した。彼が急いで正法を求めれば求めるほどに、かえってその機会は遠のいていくのだった。まさに、心が急げば急ぐほどに、道から離れて遠のき、近道を走ろうとすればするほどに、道は大きく湾曲するのであった。心が不正なのに、どうして正法を得ることができようか。
このようであったがやるかたもなく、またアバ・ラマに本当のことを切り出す勇気もなかった。しばらくして、アバ・ラマがやってきた。彼は、マルバ師父からの手紙を手にして、ウェンシーに尋ねた。
関連記事
「朝活」は本当に正解なのか。30日間の実験が教えてくれた、続けることと休むことの意味。
「続ける力」は意志の強さではなく、“なぜそれをするのか”にあるのかもしれません。最新の心理学研究をもとに、習慣が続く人の共通点と、無理なく行動を継続するための考え方を紹介します。
健康や若々しさを意識して、ビタミンB3関連サプリを取り入れる人が増えています。しかし新たな研究では、NMNなどの成分が膵臓がん細胞を助け、化学療法の効果に影響する可能性が示されました。
頭痛は「ただの疲れ」とは限らない。くも膜下出血・急性緑内障・脳出血など、命に関わる危険なサインを早期に見分ける方法と、日常でできる予防策・ツボ押し・食事法を専門家が解説
週に一度の料理が、脳と体を同時に刺激し、認知症リスクの低下につながる可能性があります。家庭料理の意外な力とは。