チベットの光 (40) 老婆の涙
しばらくしないうちにウェンシーはノノバ尊者の身荘厳を携えて、荘厳な儀式に臨み、神聖な音楽が流れる中、皆が待ち受ける大殿へと進んだ。ウェンシーはアバ・ラマを礼拝した後、供養を献上した。アバ・ラマは身荘厳を頭に飾り付けると、涙を流しながら加持祈祷をし、彼を檀上の中央に据え、あわせて供養の品々を添えた。最後にウェンシーがもってきた手紙を読み、興奮してウェンシーに言った。
「マルバ先生は、あなたに灌頂と口訣をさずけるよう手紙の中で私にいってきている。先生の命とあれば、君に法を伝えないわけにはいかないな。私は前に君がここに来て法を学ばないものかと思っていたが、先生が送ってよこしたのは、本当にいいことだね」
ウェンシーは黙として何も語らなかった。彼は心から正法を求めていたのであって、マルバ師父が彼の嘘を寛大に許してくれることを願った。ウェンシーが沈思黙考していると、突如としてアバ・ラマが驚くべきことを言い始めた。
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