(Jose Tom/Creative Commons)
≪医山夜話≫(34-1)

拒食症

拒食症には何種類もの臨床例があります。その中の一つに、患者の精神的な原因により、食べたものを故意に全部吐き出すという病状があります。これにより患者の胃腸機能がだんだんと乱れ、消化不良が起こり、体に各種の病変が起こります。複数の病状がころころ変わる患者を見て、医者はとても困惑しますが、本当の病因がまだ深いところに隠れていることは分かりません。患者はある種の観念にしっかりと制御され、長期間抜け出すことができません。拒食症の治療には普通の療法は効きませんが、患者の強い自制力または隔離治療が必要です。臨床で、先に諦めるのは往々にして患者ではなく医者の方なのです。

 ハイジーは大手企業の役員でした。彼女は部下が作成した書類を修正し、すべては彼女の支配下に置かれています。彼女は企業管理についてとても習熟していましたが、自身の生活や飲食習慣をどうやって正すかについて、少しも分かっていませんでした。

 初めて私の診療所に来た時、ハイジーは禁煙したいと言っていました。私の家庭、素性、職歴などを聞き出すと、彼女はたばこを吸わなくなりました。

▶ 続きを読む
関連記事
古代中国の周代で行われた冠礼は、成人を年齢ではなく徳と責任の成熟で認める儀礼だった。日本の元服にも継承された「成人という身分」の原点を探る。
同じ家族でも異なる自閉症の姿――鍵は2つの遺伝的要因にあった。最新研究が示す遺伝の仕組みと、重度自閉症に希望をもたらす治療の可能性を丁寧に解説する注目記事。
いま、「成人」という言葉は、主に「年齢」を表すものとして使われています。「何歳からが大人か」という数字の話はよ […]
睡眠は「良い・悪い」だけでは測れない。研究が明かす5つの睡眠パターンと脳への影響を解説。自分の眠りの癖を知り、心と体を整えるヒントが見えてくる注目記事。
もう2026年?もう1週間たったのに、年が始まった気がしない。同じ感覚の人、きっと多い。無理に切り替えなくていい。焦らなくていい年明けの話。