≪医山夜話≫ (32-2)
フィジー への旅
アフリカでの教訓があるため、フィジーに行く前にスーザンは各種の予防注射をしました。薬局で買える塗り薬とスプレー剤を全部買い、完全装備でフィジーに旅立ちました。
しかし、意外にも彼女が買った日本製と米国製の薬品類は少しも役に立ちませんでした。フィジーの蚊は人間、特に蚊にとって新鮮な匂いを発散する、毛穴が大きく開いた外国人を直撃します。「蚊はカメラさえ見逃しません。もしパソコンに血液が流れているのなら、蚊はきっとパソコンでも刺して噛むに違いありません」と、スーザンの恐怖心は止まらないようでした。
フィジーから帰ってくると、彼女は自分の体にまつわる問題の深刻さが分かっていたので、誰にも相談せずに直ちに病院に行きました。彼女のひざの3カ所は感染した蚊に刺されていました。この病気は「バンクロフト糸状虫症」と呼ばれ、中国にもあります。末期には、足がバケツの太さまで腫れて、「象皮症」になります。あの寄生虫はリンパ腺の中に繁殖するため、体のリンパ腺のあるところ、どこにでも這っていきます。虫の長さは、非常に長くなります……。
関連記事
便秘の原因は水分不足だけとは限りません。中医学で考える3つのタイプと、食事、ツボ押し、排便姿勢の工夫を紹介します
膝や太ももの痛みは、股関節の不調が原因かもしれません。見逃したくない5つのサインと、自宅でできる運動やケア方法を紹介します
4万人超のデータが示した「週末の寝坊」の意外な健康効果。適度な補眠が高血圧リスクを最大9%低下させる一方、4時間超はリスクが上昇。心臓専門家が語る、理想的な補眠時間とは
心臓病を防ぐには、胸の違和感や脚の腫れなどのサインに注意を。中医学の視点で、血流を支える養生を紹介します
「書く」だけで医者にかかる回数が減った。研究が示す、ジャーナリングの驚くべき効果。感情に名前をつける、距離を置く、物語にするなど、脳科学に基づく4つの実践法を今夜から試してみましょう