古代中国の物語

天災に見舞われた村

昔、中国のある峡谷地に、多くの人々が平和に暮らす作物の豊かな村があった。しかし、月日は流れて、人々の道徳が次第に堕落し、やがて名利を追求したり、私利私欲のために、殺人、強盗、背信行為、乱倫を犯す人が横行し、村全体の風紀が乱れてしまった。

ある日、街に居士らしき人物が現れた。彼は肩に担いでいる天秤棒の片方に重さ120キロの大きな石臼を吊るし、もう片方にはなんと麦わら帽子一つだった。明らかに重さが違うのに、彼はちっともバランスを崩さずに、軽やかに歩いた。その尋常でない様子を見て、たちまち人々が集まった。

彼は村を周りながら、「早く逃げよう、早く動こう、山が谷になり、谷が山になる…」と繰り返し唱えた。村人は彼が言っていることは不吉だとして罵り、子どもまでが彼に向かって小石を投げた。だが、彼はそれを全く気にかけず「善悪には報いがあり、軽いものには軽く、重いものには重く…」と、また繰り返して唱え続けた。そして、すべての村を周ると、別の村へと向かった。

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