チベットの光 (24) 再度、雹を降らせる
ウェンシーは師父を供養するために数日もロツアウ谷で物乞いした。彼は物乞いしてきた裸麦で大銅燈、酒、肉を買った。そして、余った裸麦を頭陀袋の中に入れ、その上に大銅燈を括り付け、それを背負って歩き回った。頭陀袋一杯の裸麦に、大銅燈を括り付けると、それは実際耐えられない重さとなった。ウェンシーが、それを担いで尊者の家の前まで来ると、疲労困憊して荷物をどさっと地面に置いたので、家全体が振動でぐらぐらとした。
このとき尊者は食事をしていたが、突如として物音がして家が振動したので、急いで外に出て何事かと確認し、ウェンシーをみとめると大声で言った。「このちびすけのくそ力が!家を壊して、わしを圧死させるつもりだったか?」そういうなり、ウェンシーを足蹴にした。「何をそこでぼうっとつったっているんだ。早くその頭陀袋をもっていけ!」
ウェンシーはこれを聞くと、急いで頭陀袋一杯の裸麦を外に運び出した。彼は、やみくもに怒鳴られ、足蹴にされたものの、心の中には何の不満もなく、また何の悪い思いも起きなかった。彼は歩きながら考えた。「この大先生は癇癪持ちだ。以降は細心の注意を払って応対しなきゃ」
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