【党文化の解体】第2章(10)「柔順さと忍耐を批判する」
2-3) 柔順さと忍耐、譲歩の道徳観を批判する
「柔順貞正は、君子の行うところなり」。易経の坤の卦では大地を描いている。大地には「柔順」の徳がある。この種の柔順さは、決して原則なしに外圧に堪えるのではなく、天道に順応して行うものだ。「柔順」 の中には、「忍耐」の徳が含まれており、「一時を忍べば風は穏やかになり波は静まり、一歩退けば天は広々と望める」というものだ。
韓信の股くぐりの故事はすでに2000年も伝わっており、それは、中国人の「忍」に対する崇拝の現われである。ところが、中共はこれとは反対に闘いを吹聴する。「共産党の哲学は闘争の哲学だ」「他人が私を犯せば、私も必ず人を犯す」というものだ。問題を解決する方法は、交渉や対話に頼るのではなく、暴力と弾圧に頼りながら、敢えて報復することを勇敢であると描いている。
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