因果応報により人生が変わることもある。(Photo by EMMANUEL DUNAND/AFP via Getty Images)

唐王朝の名宰相・婁師徳の因果応報

唐王朝初期、婁師徳(ろう・しとく)という名宰相がいた。背が高く、大きな口と厚みのある唇はその人物の人となりを表していた。史書によれば彼は落ち着いた性格で度量が大きく、たとえ彼を怒らせる相手であっても許しを請えば、謙虚に譲歩した。しかも立腹した表情を顔に出すこともない。中国ではよく知られている諺の「顔に吐かれた唾が自然に乾くのを待つ」、すなわち、侮辱を受けてもじっと我慢するというのは彼に由来している。

婁師徳は、唐王朝では数少ない文武両道の大臣だった。彼は唐王朝のためにずば抜けた貢献をしたことにより、唐の徳宗皇帝によって、房玄齢や杜如晦などの有名な大臣と同様、37人の名宰相ランキングに名を連ねた。

婁師徳は七十歳で亡くなる少し前、睡眠と仕事において不安定な状態にあった。彼の身の回りの者達は、婁師徳がしょっちゅう何の理由も分からず突然驚いて、「わしの背中を叩くのは誰だ?」と言うのに気づいたが、彼らには何も見えなかった。

▶ 続きを読む
関連記事
基隆の海鮮の美味しさ、私だけが知っているなんてもったいないです。今回は基隆の八斗子漁港へ足を運びました。地元ガイドさんに案内してもらい、彼の心温まるもてなしで八斗子漁港の絶景を存分に楽しみました
紀元前6世紀のアテナイで、深刻な貧富の格差から生じた負債奴隷の危機を救った伝説の政治家ソロン。独裁を拒み、富裕層と貧困層の「共通の盾」として中庸を貫いた彼の法改革と、正義を重んじた生涯を解説
魚に含まれるオメガ3脂肪酸やコリンは、子どもの脳や行動の発達に関わる可能性があります。研究結果と注意点、食べやすくする工夫をあわせて紹介します。
その不調、実はストレスではなく神経のサインかも?闘争・逃走モードにとらわれた体が発する9つの兆候と、気づくためのヒントをやさしく解説します。
子どもに本物の芸術体験を――その第一歩は家庭から。日常の中で無理なく文化に触れられる8つのアイデアを通して、感性と好奇心を育てるヒントを紹介します。