「扇」に凝縮された豊かな伝統と文化
扇(おうぎ)は中国で3000年以上の歴史があると言われています。扇には植物で作ったもの、羽で作ったもの、絹張りなど様々なものがありますが、現在、日本で使われている「うちわ」と呼ばれるものは歴史が長く、前漢の成帝(在位、前33ー前7年)の女官の詩に既に登場しています。円形をしているこの扇は、真ん中に柄があり、左右対称となっているため、一家団欒、夫婦円満などの意味をかけて「団扇」と呼ばれるようになったそうです。
団扇は飛鳥時代に日本に伝わり、主に貴婦人が顔を隠す道具として使われていたと伝えられています。
8世紀頃になると、日本では折り畳んで携帯できる便利な扇が発明されました。当初、宮中で男性らは書を記すためのうすい木の板、「木簡」というものを持ち歩いていました。その木簡を糸で綴じたものが、のちに「檜扇」とよばれる扇子の原型となりました。
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