ケニアの首都ナイロビにある新聞販売コーナーで、中国共産党傘下の英字新聞「チャイナデイリー(China Daily)」を読む読者=2012年12月14日(Tony Karumba/AFP via Getty Images)

「どの国も免れない」中国共産党が海外メディアに影響拡大=米シンクタンク

米シンクタンク全米民主主義基金(NED)は2月5日発表の報告書で、中国共産党(以下、中共)の海外メディアへの影響力拡大が深刻な脅威となっていると世界各国に警告した。その主な手法は情報の歪曲などを通じて相手国を弱体化させる「シャープパワー」というものだという。

「世界のメディアにおける中国の足跡:権威主義的影響力拡大に対する民主主義的対応」と題されたこの報告書は、中共政権がいかに「プロパガンダ、偽情報、検閲、情報伝播の主要な経路への影響力」を活用し、世界中で中共を美化するメディアコンテンツを形成する努力をしてきたかを示している。

外交交渉と武力行使の間には、「シャープパワー(Sharp Power)」と呼ばれるグレーゾーンが存在している。これは、中共政権が欧米社会の開放性を悪用し、自分たちの利益のために海外メディアの内容を操作するための手段である。

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