10月22日、米大統領選挙の最後のテレビ討論会が行われた(Justin Sullivan/Getty Images)

米大統領選討論会 バイデン氏、息子の金銭疑惑を否定

米国大統領選挙の最後のテレビ討論会は現地時間10月22日夜、テネシー州のベルモント大学で行われた。国家安全保障に関する議題では、トランプ大統領は、民主党候補者のジョー・バイデン氏に対して、息子のハンター・バイデン氏に関する電子メール問題やバイデン氏一家の中国企業との金銭疑惑について、説明を求める場面があった。

トランプ大統領は、「明らかになった電子メールでは、バイデンさん、あなたは巨額な資金を受け取ったと示された。これらのことが起きていた当時、あなたはまだアメリカの副大統領だった。アメリカ国民に説明しなければならないのではないか」「(討論会の前)ある人物が記者会見を開いた。彼はあなたの汚職を暴いた。これは犯罪である。だから説明すべきだ。今はこの絶好のチャンスだ」と述べた。

これに対して、バイデン氏は「私は今まで、外国から一銭も受け取ったことがない」と、初めて自らの口で疑惑を否定した。

息子ハンター・バイデン氏の中国とウクライナでのビジネス関係が不適切か非倫理的であるかどうかについて、バイデン前副大統領は「非倫理的なことは何もなかった」、ハンター氏は中国やウクライナで「お金を稼いでいない」と主張した。「唯一、中国でお金を稼いでいたのはこの人だ」とトランプ大統領を非難した。

ハンター氏の元ビジネスパートナー、トニー・ボブリンスキー(Tony Bobulinski)氏は、大統領選のテレビ討論会開催前、記者会見を行った。同氏は、2017年5月にジョー・バイデン氏と面会し、中国のエネルギー会社とバイデン氏一家の協力契約について1時間以上議論したと明かした。また同氏は、23日にスマホなどの証拠を連邦捜査局(FBI)に提出すると示した。

バイデン前副大統領は、息子のノートパソコンにあった電子メールの内容などについて、具体的な発言はなかった。

(翻訳編集・張哲)

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米上院の共和党有力議員はこのほど、ジョー・バイデン前副大統領の息子ハンター・バイデン氏による中国やロシアなど外国企業からの金銭疑惑について、調査報告の補足資料を発表した。それによると、ハンター氏と親しいビジネスパートナーは、中国企業から600万ドルを受け取った可能性が高いという。
米FOXニュースは10月22日、米民主党の副大統領候補のカマラ・ハリス上院議員を含む民主党の有力政治家が、バイデン前副大統領一家の中国華信能源(CEFC、チャイナ・エナジー)との合弁事業の「国内主要連絡先」に名を連ねていると報じた。
米ジョー・バイデン民主党大統領候補の一家をめぐる中国との不正ビジネス疑惑で、証言者が現れた。ニューヨーク・ポストが先週公開した、中国ビジネスに関する暴露メールに関して、ハンター・バイデン氏の元ビジネスパートナーは、メール受信者はバイデン氏や息子たちであることを明かした。メールには、すでに倒産した中国のエネルギー複合企業とバイデン家の合弁事業に関して、報酬パッケージと株式の配当の提案が詳細に記載されている。
米国の前ニューヨーク市長で弁護士のルディ・ジュリアーニ(Rudy Giuliani)氏は10月20日、米メディア「Newsmax TV」の取材に対して、大統領選の民主党候補ジョーバイデン氏の息子、ハンター・バイデン氏と未成年女性の「非常に不快な写真」をデラウェア州警察当局に提供したと明らかにした。