北京のオーストラリア大使館で撮影クルーに手をかざす警備員、2020年8月撮影(GettyImages)

処刑、旅行禁止、大使館の圧力 中国共産党の「強制外交」レポート=豪シンクタンク

中国共産党はこの10年間、外国の政府や企業を巧みに操り、政権の核心的な共産主義政策を実現させてきた。オーストラリアの戦略政策研究所(ASPI)は、9月1日に発表した「中国共産党の強制外交(The Chinese Communist Party’s coercive diplomacy)」と題する報告書で、非軍事的な手段を使った脅迫と、相手国に対して強制的に行動を改めさせるために使う攻撃的な行動をまとめた。

ASPIは、中国共産党によるあからさまな侵略と通常外交のグレーゾーンであるこの戦略を「強制外交」と名付けた。それには、経済貿易制裁、投資制限、観光禁止、ボイコットなど8つの異なる措置が含まれる。

非経済的措置には、恣意的拘禁、標的国からの外国人の処刑、渡航制限、大使館などを通じた国家による脅迫が含まれる。中国共産党政権が主に使用しているのは国家による脅迫、貿易制裁、観光禁止だと報告書は指摘している。

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