(FILBERT RWEYEMAMU/AFP 提供 Getty Images)

アフリカの酪農家が数百万ドルの価値を持つ巨大な青紫色のタンザナイトを再び発見

今年6月、巨大な宝石原石を2つも発見したタンザニアの酪農家が、一夜にして億万長者になった。1カ月後、彼の会社はさらにもう1つ原石を見つけた。

サニニウ・ライザー氏(52)は小さな鉱山会社を経営している。彼は国内史上最大のタンザナイト原石2つを330万ドル(約3億5000万円)で政府に売却した。

7月に発見された3つ目の原石の重さは14ポンド(約6kg)で、200万ドル(約2億1000万円)で売却された。ライザー氏は、この資金を使って地元コミュニティを発展させる計画だと語った。

ライザー氏とタンザニア史上最大のタンザナイト原石(各20ポンド/11ポンド(約9kg/5kg))(2020年6月24日マニヤラ州)

4人の妻と30人の子どもを持つライザー氏は、530万ドルを預金した後、鉱山業仲間らに政府と協同するよう呼びかけた。

タンザニア北部マニヤラ州のメレラニ鉱山で行われた譲渡式でライザー氏は「政府に売却するということは、抜け道がないことを意味します」と語ったとBBCは伝えている。8月3日に行われた式典には数百人が参列した。

2020年6月24日、原石2つを売却後に政府から受け取った小切手の拡大コピーとポーズを取るライザー氏(FILBERT RWEYEMAMU/AFP 提供 Getty Images)

最初に発見した20ポンド(約9kg)と11ポンド(約5kg)の巨大な原石を売却後、ライザー氏はマニヤラ州シマンジロ地区にある自宅でお祝いのパーティーを開催した。

3つ目の原石が発掘された時には、初めの2つの原石の収益と合算して地元に学校と保健センターを建設するつもりだと語った。

タンザニア・アルーシャ地方のレラテマ山脈にあるメレラニ鉱山で発掘されたタンザナイト(33.61カラット(6g以上))(Rob Lavinsky, iRocks.com/CC BY-SA 3.0)

BBCの取材に対してライザー氏は「自宅近くに学校を建設したいと思っています」と語った。「この辺りには子どもを学校に通わせる余裕のない貧しい人々がたくさんいます。 私は教育を受けていませんが、専門的な方法で運営される物事が好きなので、自分の子どもにはプロとしてビジネスを展開してほしいです」

さらにライザー氏は、初めの330万ドルの収益のうち10%を従業員に分配した。

7月、タンザニア銀行が2つの原石を正式に購入後、ライザー氏は特大の小切手を手にタンザニアのテレビ番組に出演した。電話でお祝いの言葉を伝えたジョン・マグフリ大統領は、ドット・ビテコ鉱物相に「これらの原石はタンザニアの富の証だ」と伝えたという。

2018年4月以降、タンザニア北部の鉱山は不法採掘や希少価値の高い原石の密輸を阻止するために建設された壁で覆われている。マグフリ大統領は、鉱山で採掘されたタンザナイトの40%は壁の建設前に奪われたのだと主張した。

キリマンジャロ下でタンザナイトを探すアフリカの鉱山労働者たち(Africraigs/CC BY-SA 4.0)

ガーディアン紙によると、ライザー氏の鉱山会社は彼の牧場の収益によって資金を得ている。作業員らは手で山を掘っており、ライザー氏は3つの原石が発掘された時、その場に居合わせなかった。

ジェモロジカル・インスティテュート・オブ・アメリカ(the Gemological Institute of America.)によれば、マニヤラ州はダイヤモンドよりも希少なタンザナイトの世界で唯一の産地である。ティファニー(Tiffany & Co)は、1967年にタンザニアでこの石が最初に発見されたことを記念してその名を付けたという。

タンザナイトが市場に参入すると、ジュエリーデザイナーや宝石の専門家、目の肥えた顧客らから一夜にして人気を博した。この黒い原石は12月の誕生石として、また結婚24周年の「伝統的」な贈り物として愛されている。

(大紀元日本ウェブ編集部)

関連記事
日本でも人気の中華料理・刀削面はもともと山西省の一般家庭の主食でした。太くもちもちの面にパンチの効いたつけ汁を絡めて食べるのも最高ですが、料理人の手慣れた包丁さばきを鑑賞することもこの料理ならではの醍醐味と言えるでしょう。実は刀削面の調理法は歴史と深い関わりがあり、知られざる誕生秘話がそこにはあります。
ほうれん草は栄養満点のスーパーフード。目の健康や心臓病予防、がん対策、さらにはダイエットや肌のアンチエイジングにも効果が期待できます!食卓に取り入れて、健康的な毎日を目指しませんか?
中国には、「一日の始まりに必要な7つのものがあり、それは、薪、米、油、塩、たれ、酢、お茶である」ということわざがあります。お茶は中国の文化の一部としてなくてはならないもので、客人にふるまったり、食後にたしなんだり、その長い歴史の中で育まれてきました。
世界中の美しいカフェ10選を巡る旅へ。歴史と芸術、文化が交錯する特別な空間で、至福の一杯を味わいませんか?
吉祥寺マルイにて、台湾が誇る漢方食材や東洋の叡智を感じられる商品を販売します。さらに、台湾ならではの味を楽しめ […]