26年前に買った1400円の指輪、実は超高価な掘出し物だった!
小さなものはジュエリーから、大きなものは家具類まで取り扱うフリーマーケット。実はそこで思わぬ大収穫を得たイギリス人女性の話が話題となっている。
約30年前、ロンドンのウェストミドルセックス病院で行われたガラクタばかりのフリーマーケットで指輪を見つけた女性は、デザインを気に入り購入。当時、あまりにも汚れていたので気がつかなかったというが、実は26カラットのダイヤモンドの指輪だったことが判明した。
ほぼ毎日、指輪を身につけていたこの持ち主の女性は、宝石商に指輪を鑑定してもらったのがきっかけで、30年越しにダイヤモンドの指輪であることを知った。そして宝石商の提案もあって、サザビーズオークションハウスに指輪を持ち込んだが、さらに詳しい鑑定をするためにGIA(米国宝石学会)にまで引き渡された。
鑑定の結果、この指輪は19世紀特有のダイヤモンドのカットがされていると判明。1800年代にはまだダイヤモンドの加工は比較的珍しいとされており、当時の王族または富豪が身につけていたのではないかと考えられている。
購入当時、ダイヤモンド特有の輝きがなかったと明かした持ち主の女性だが、サザビーズのジュエリー部門責任者、ジェシカ・ウィンダムさんも「古いスタイルの加工方法は、現代の宝石のカッティング方法よりも、光を反射させません」とコメント。
この時代のダイヤモンドは、宝石の輝きよりもカラット数を重視していたため、宝石の持つ自然な形を基にカッティングしていたのだという。
CNNのインタビューに対し、ジェシカさんは「シルバーの部分は変色しており、だいぶ汚れていたので、宝石とわからなくても無理はありません。これは一回限りの大発見です」と付け加えた。
CNNによると、過去にも、予期しない宝物が発見された事例があるという。2013年に約300円で購入された陶器のお椀が、ニューヨークのオークションで約200億円で取引されことがある。
今回の26カラットのダイヤモンドの指輪の場合は、サザビーズで約8500万円の値で入札を終え、当初の予想額の2倍を超えた。
また、専門家によると現代の方法で再カットをすれば今以上の輝きを持つダイヤモンドになるだろうとされ、さらに高額な入札が行われるのではないかと考えられている。
約30年も気づかずに指輪をしていた女性の心境が気になるところである。
(大紀元日本ウェブ編集部)