上海中心地にある銅像「チャージング・ブル」。作者はアメリカの彫刻家、アルトゥーロ・ディ・モディカ氏(GettyImages)

海外にある中国の友好協会、統一戦線と一致する動き=米シンクタンクCSBA

米シンクタンク・戦略予算評価センター(CSBA)はこのほど「欧州における中国の影響力を明らかにする」と題した報告書を発表し、その浸透工作を分析した。共同著者は在米の軍事専門家・吉原恒淑氏。報告によると、中国共産党は各地の「友好協会」を通じて欧州のエリート層に働きかけ、緊密な二国間関係を促してきたという。こうした団体は、表向きは教育や文化交流の促進を銘打っているが、実際は中国共産党の代理人として、ヨーロッパにおける党の影響力の拡大・深化を図っている。

報告書によると、中国共産党の対外工作における前線部隊である「友好協会」は、欧州全域で中国の外交政策目標を推進するための口利きや仲介役を務めている。これらのグループは中国人のみならず、外国現地の政治・経済界の親中派エリート層で構成され、中国との緊密な関係を促進するために長い時間をかけて活動している。例えば、党の良い面を披露するため公的イベントを催したり、逆にネガティブな印象を払拭するための行動をとったりするなどして、党に有利なヨーロッパ政策を支援する。

報告の共同執筆者の吉原氏は、これらの「友好協会」の手口は共産党中央統一戦線工作部の活動と一致しているという。中国共産党の支配体制を強化し、中国の主権を誇示し、欧州での一帯一路構想の推進などを行う。

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