驚き! ビールの缶に印刷されていたのは行方不明になった愛犬の写真

3年前に行方不明になった愛飼い主を再び結びつけたのは、1つの「ビール缶」だったーこんな驚きのニュースが、アメリカから届けられました。

そのビール缶は、フロリダのビール醸造所、モーターワークス・ブリューイングが地元の動物シェルターと提携して発売したものでした。このビール醸造所は犬の里親探しを支援するため、ビール缶に里親募集中の犬の写真を印刷する取り組みを行っています。今年初め、シェルターで保護したある犬の写真を載せたところ、1,700マイル(約2,700キロメートル)離れた場所から飼い主が名乗り出てきました。

 

(Courtesy of Motorworks Brewing)

2017年当時、アイオワ州に住んでいたモニカ・マティスさんの家の庭から、雑種のピットブル、ヘーゼルが姿を消しました。

マティスさんはその数日後、アイオワ州のすぐ北にあるミネソタ州に引っ越すことになっていました。

一生懸命ヘーゼルを探しましたが、行方はわかりません。ヘーゼルに埋め込まれているマイクロチップの情報を更新しようにも登録証をなくしてしまい、新しい連絡先に変更することもできません。マティスさんは後ろ髪を引かれる思いで引っ越さなくてはなりませんでした。

「ヘーゼルは脱走の名人、脱走についてはピカイチだったの。ドアだってすり抜けるのよ。外に出るために、私を跳ね飛ばしてね」とマティスさんはWWSBの取材に応えています。

(Courtesy of Motorworks Brewing)

その3年後、SNSをチェックしていたマティスさんはモーターワークス・ブリューイングのビール缶の写真を偶然見つけ、言葉を失いました。そのビール缶に印刷されている犬は、紛れもなくヘーゼルだったのです。

「犬の写真を見て、なんてことなの、これ、ヘーゼルだわって叫んだの」とマティスさんは当時を振り返りました。

ヘーゼルはフロリダ州ブレーデントンにあるマナティ郡アニマル・サービスのシェルターで保護され、デイデイと名付けられていました。ヘーゼルがどうやって遠く離れたフロリダまでたどり着いたのかは謎のままです。保護当時、シェルターはヘーゼルのマイクロチップを調べて飼い主を割り出そうとしましたが、情報が古いままで連絡を取ることができませんでした。こうして里親を募集することになったのです。

 

マナティー郡アニマル・サービス (Screenshot / Google Maps)

マティスさんはすぐにシェルターに連絡を取りました。

「誰かがヘーゼルを引き取ってしまうんじゃないかと心配で、その時は神経質になっていたわ。またヘーゼルを失うかと思うと、怖くてしょうがなかったの」とマティスさん。

そんな心配をよそに、動物病院の記録と写真を送って自分が飼い主であることを証明すると全て確認が取れ、ヘーゼルは晴れてマティスさんのもとに帰ることになりました。

Fox Newsによると、この一件を知ったボランティア団体、フレンズ・オブ・マナティー・カウンティ・アニマル・サービスが、ヘーゼルをミネソタ州まで送り届けてくれるそうです。

「デイデイ(ヘーゼル)は俺になついてきたところだったんだ。でも、こうなって本当に嬉しいよ。長距離移動は大変だけどね」と話すのはマナティ郡アニマル・サービスのハンス・ウォルゲファールトさんです。

ウォルゲファールトさんによると、マティスさんがビール缶に印刷されたヘーゼルの写真を見つけて連絡をくれるまで、飼い主を見つける術がなかったそうです。州をまたいだヘーゼルの大逃走により、マイクロチップの重要性だけでなく連絡先更新の大切さも改めて問われました。

(Courtesy of Motorworks Brewing)

「今回のことは、『犬を探す時には連絡先を必ず最新のものに更新するように』という注意喚起になったはず」とウォルゲファールトさんは語っています。

ビール缶が起こした奇跡のおかげで、ヘーゼルはマティスさんのもとに帰れます。でも、飼い主のもとに帰れない保護犬は数えられないほどたくさんいるはずです。万が一のために、ペットというかけがえのない家族を守るために、飼い主の責任ある行動が求められそうです。

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