【紀元曙光】2020年6月3日
前日の小欄に続き、脱党(中国語は退党)について書く。
▼「中共から離れなさい」と、中国にいる中国人に言っても「離れようがない」と思われるかもしれない。中国出身だが今は外国で暮らしているチャイニーズは、脱党しなくても良いのか。そうではなく、脱党とは、精神の世界において中共の鉄鎖を断ち切り、自らの意思で「私は、中国共産党とは無関係であり、中共の反対者だ」と表明することなのだ。
▼それを天上の神々が見ている。大紀元ウェブサイト中国語版に脱党者数が出ているが、6月2日に筆者が見た時点で、累計357,188,858人。3億6千万人に近い。
▼中国の子どもたちの首には「紅領巾」という赤いスカーフが巻かれている。50年前なら「偉大なる毛主席の子ども」という名誉あるスカーフだった。今はそこまでは言わないが、やはり成績優秀で思想も模範的(中共の価値観として)な生徒から優先的に渡される。仰々しい式典では、右手を頭上に挙げる敬礼をさせる。最終的には、成績の劣る子にも渡されるようになっている。
▼これが少年先鋒隊。ソ連でピオネールといった共産党の組織である。同様に、高校から大学生は共産主義青年団。その上は中国共産党である。入団や入党の際には、右拳を肩の高さに上げて宣誓する。つまりは、悪魔へ忠誠を誓わされるのだ。
▼脱党とは、これら隊・団・党の3組織から離脱(3退ともいう)することをいう。ただの形式ではない。悪魔の残滓を完全に捨てて、神の側に立つ。中国に生まれた人間に必須の、神前の禊(みそぎ)とご理解いただきたい。
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