2008年に発生した四川大地震で、校舎の倒壊で亡くなった子どもたちの遺影 (Paula Bronstein/Getty Images)

四川大地震から12年、子どもを失った親らが追悼式 当局の監視下で

四川大地震から12年。当時、大地震で同省都江堰市の聚源中学校で多くの生徒が死亡した。5月12日、子どもを失った親は中学校の跡地で追悼集会を行った。地元当局が特殊警察部隊などを投入し、現場で監視に当たった。

12年前の大地震で、聚源中学校の校舎が倒壊し、約300人の生徒が下敷きになり亡くなった。一方、学校周辺の民家やマンションは被害が軽く、倒壊することがなかった。

保護者らは学校の手抜き工事が原因で子どもの命が奪われたとし、過去12年間、地方政府に手抜き工事の責任者を処罰するよう陳情し続けてきた。しかし、親らが待ち受けたのは当局による嫌がらせや監視だ。

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7万人の犠牲者を出した四川大地震が12日、発生から13年を迎えた。地震のなか、校舎の倒壊で死亡した児童・生徒の保護者100人は同日、同省都江堰市聚源中学校の跡地に集まり、追悼集会を行った。
2008年5月12日。現地時間の午後2時28分、四川大地震が起きた。
中国西部の四川省自貢市栄県では2月24日から同25日にかけて、マグニチュード(M)4以上の地震が3回発生し、少なくとも4人が死亡した。地域住民はシェールガス採掘で誘発した「人工地震」と信じており、数万人がデモ行進を行い、現地政府に強く抗議している。
8月8日21時ごろ、中国四川省アバ・チベット族チャン族自治州九寨溝県を震源とするマグニチュード7.0の地震が発生。国家減災委員会の推測によると、100人程度が死亡、13万戸の家屋が破損した可能性があるという。国営メディアによると、ケガ人も多数でている。