徳を植える
その昔、先祖代々裕福な家があった。その家の主人は、年を取ってから男の子をもうけた。主人は品格を持つ人になって欲しいと願い、子供に禅を意味する「浄本(じょうほん)」と名付けた。浄本は器量がよく、賢く見えたため皆に可愛がられた。
ある日、遠い高山の上で、一人の道士が慧眼(けいがん)で世の中を見まわしていた。すると、浄本の家の上空が、瑞祥(ずいしょう、めでたいことが起こる前兆)を意味する紫金色の光に覆われている。彼は、急いでそこに駆けつけた。
主人は道士の訪問を喜び、手厚くもてなした。浄本は道士を見ると、無邪気に笑った。道士は浄本を見ると、将来、浄本が自分に弟子入りすることが分かり、主人に次のように告げた。「浄本は生まれつき愚かで劣っているので、17歳までしか生きられません。しかし、私について『道』を学べば、彼の運命を変えることができるでしょう」。それを聞いた主人は、怒って道士を追い出した。道士は離れる際、「やむを得ない時には必ず浄本に『道』を学ばせてください」と、何度も主人に言った。
関連記事
子どもを守るつもりの行動が、実は自信や回復力を弱めていることがあります。心理学者が指摘する「過度な養育」の5つのサインと、子どもの自立を育てる関わり方を解説します。
助ければ感謝されるとは限らない——イソップ寓話「オオカミとツル」が伝えるのは、人の善意と期待の落とし穴。
子どもの幸福度は、親と過ごす時間と深く関係していると研究は示しています。特別なことをする必要はなく、毎日30分向き合うだけでも、親子の関係や子どもの行動に大きな変化が生まれる可能性があります。
「どうしたの?」より大切な一言がある?200人以上の研究から見えた、子どものEQを育てる親の声かけとは。叱る前にできる関わり方のヒントを、今日から実践できる形で紹介します。
立派に育てたい。その思いは本物。でもそれは、愛?それとも、不安?その違いに気づいたとき、親も子も、少し自由になる。