戴宜ウェイさんと戴さんの夫(写真=戴宜ウェイさんより提供)

交通事故で変わった私の人生 (二)

 

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大紀元のコラムを読み、漢方医を尋ねる

私は台湾に行き、一年半かけて治療を受けましたが効果がありませんでした。治療法を探すことをあきらめて米国に戻り、苦しいけれど夫と一緒に残りの人生を過ごそうと思っていました。米国に戻る3日前、ネット上で痛みを止める耳針のツボの位置を探していると、ひとりの女性漢方医が書いた文章を見つけました。医療に対する信念がとても強く、まっすぐな人柄だと彼女の文章から感じました。私は米国にいた時は常に大紀元時報を読み、特にこの女性のコラムが気に入っていました。この時、彼女は関節疾病の研究をしており、漢方医療の理論について独特な見解を持っていました。私は最後にもう一度彼女を訪れて、治療を試してみようと思いました。

 彼女はたくさんの患者の対応に忙しく、私を見る時間もなかったのですが、米国に帰る前に、必ず一度診てもらうことを約束しました。彼女は優しく、私が米国に帰る前日のお昼に45分間を割いて、私を診てくれました。彼女は、技術も大変優れていました。腎臓、肝臓、胃、骨、骨髄の状態を調べるツボに針を刺すと、出てきた血の色はすべて真っ黒でした。これは私の内臓すべてが悪く、病気が骨髄まで及んでいることを示していました。彼女は真剣な顔で、そっと私に言いました。「心の問題かもしれません」。そして、「あなたが米国に戻ったら、誰もあなたを救うことはできません。あなたは、自分で自分を救ってください。法輪功を修煉すれば、どんな病気も治ります」と言いました。彼女は、多分私がこのようなことを言っても信じてくれないだろうから、と法輪功のパンフレットと一枚の中国での迫害に関する資料を私に渡しました。私が帰国してから、自分でインターネットで調べて、勉強するよう促してくれました。当時、私はこの2枚の紙が私の人生を変えるということを全く知りませんでした。ただその資料を持って、米国に戻りました。

 米国に戻っても、すぐに法輪功を学び始めたわけではありません。私は法輪功が万病を治せると信じたかったのですが、これも太極拳と同じく、十数年かかって煉功を続けなければならないものだと思っていました。その時、私はすでに人生も半ばになり、私の人生は終りなのだと思っていました。私は再び針灸の医師を探して痛みを止め、すぐ仕事ができるようにするのが現実的だと思いました。しかし、私の医療保険には針灸の項目がなく、また主人は昼間仕事があるので、私を手助けしてくれる人はいません。すぐに私の関節痛が始まり、それからベッドで二週間ほど過ごすと少し改善される程度でした。

家族のために苦しみながら生きる

私は自分がまったく生活していけないことが分かり、母に台湾に戻って引き続き治療を受けたいと話したところ、母は、お金は私の治療のためにすべて費やした、また治療するなら借金しないといけないので戻らないでと言いました。それを聞いた私は、3日間泣き続けました。「30年間、一生懸命に勉強して二つのマスターも取ったのに、最終的には自分の食事の費用も稼げないなんて、なんて無常なのだろうか。私が生きているのは、ただ苦痛を忍ぶだけで、ほかには何もない。どうしてこのまま生き続けていかなければならないの?」と、そんな疑問が頭をよぎりました。最終的には家族のために、苦しくても生きていこうと決心しましたが、一体私の病気を治す方法が見つかるのでしょうか。借金の山になっても、治療法は見つからないかもしれない。しかし、探さないと後で悔やむにちがいない。私は、悩みながら必死に考えましたが、その答えは全て矛盾していました。

 その時、やはり法輪功をやってみよう、とりあえず他にできることもないし、これ以上悪くなることもないし、お金もかからない。とにかくやるだけやってみよう、と思いました。法輪功を普通の気功だと思っていた私は、インターネットから煉功ビデオをダウンロードして動作の真似をしてみました。しかし、私の骨盤の関節は緩んでいて両膝を少しでも開くと位置ずれが起こってしまいます。4番目の動作の時、正しく両膝を開いてしゃがんでみました。すると関節のずれが起こり、痛みのあまりベッドに倒れ込んで起き上がれなくなりました。

 私は本当に怖くなりました。体を治すのはもうこれでお終いだと思いました。西洋医学でもだめ、漢方医でもだめ、気功でも治療できないなら、私の後半の人生は障害を抱えたままです。私は自分の前世でとても悪いことをしたので、残りの人生は昼夜、絶え間なく苦痛をなめ続けなければならないのだと思いました。わたしの体は牢屋に繋がれ、いつも拷問され、苦しめられているのです。一晩中苦しんだのち、突然、私のために法輪功を優しく丁重に勧めてくれた、あの女性の漢方医のことを思い出しました。私はこれをまじめに勉強して努力しよう、こんなに早く放棄してはならない、と思いました。

一日で『転法輪』を読み終え、修煉を始めたいと思う

翌日、台湾の人が立ちあげた法輪功のウェブサイトで、新しい学習者は必ず『転法輪』という本を読まなければいけないと書かれているのを目にしました。私は第三講まで読んでから、休憩を取りました。私はただ非常にびっくりしていました。心の中にある一枚の窓が、開いたような感じがしました。次の日、また法輪功のウェブサイトを見ると、新しい学習者は一気に『転法輪』を読み通すべきだとのアドバイスがあり、私もその通りにしました。

 私は、次の段落を読みました。「高い次元への功を伝えるとはどんなことでしょうか? よく考えてみてください。それは人を済度することではないでしょうか? 人を済度するというからには、あなたはもはや普通の病気治療と健康保持のみにとどまらず、本当の修煉をしなければなりません」(『転法輪』より)

 「人を済度するって?」 私はとても驚きました。世も末の時代に、私は天より下った覚者に出会ったのでしょうか。修煉って何?私は修煉をするためにこの法門に入ったのでしょうか?私は、本当は幸運なのでしょうか?

 「返本帰真することこそ、人間としての本当の目的です。したがって、ある人が修煉しようと思うと、佛性が現われて来たと認められます」(『転法輪』より)

 私は大いに感動しました。私は、やっと見つけました。1日のほとんどを費やして『転法輪』を読み、感動で胸が一杯になりました。心の中で小さな私が叫びながら、跳ねていました。「私は修煉したい、私は修煉したい、誰か私を見ているかしら!」と。

 しかし、今までの私は、とてもちっぽけで平凡でした。誰かが我が家を訪れて、私の根基が良く、佛縁があると言ってくれたわけでもなく、入門して弟子になれる可能性は低いと思いました。この世に下りてきた覚者に出会えましたが、入門できないことをとても残念に思いました。しかし、『転法輪』で述べられたことはすべて真実であり、例え私がこの法門に入門できなくても、『転法輪』で説かれたように生きていこうと決心しました。私の体の面倒や浄化ができず、病気が永遠によくならなくても、私は自分の余生を自分の業を償いながら、真面目に生きていこうと思いました。

2年間の苦痛が一夜にして消える

次の日の朝、だるくて痛むはずの身体を動かしてみると、手が気の向くままに動き、痛くないことに気づきました。全身、どこも痛くありません。ためしにベッドから起きて歩いてみても、階段を下りてみても、私を2年間も苦しめたあの苦痛がすっかりなくなり、まるで夢を見ているかのようでした。

 私の頭の中で、雷が鳴ったように感じました。 自分は本当に面倒を見てもらっているのではないだろうか?そもそも、神は本当に存在しているのだろうか? これほどまでに力があるのです。確実に出会っている、まだ目に見えていないだけなのだ!私の病気は2年もかかり、その痛みは並大抵ではなく、ずれた骨が互いに摩擦するときの吐き気がする感覚は、表現できないほど辛かったのです。それが、なんと一夜のうちに突然消えたのでした。なるほど、人間社会のすべては幻想で、物質や財産が幻想であるだけでなく、病も幻想だったのです。しかし、私はまだ自分が師父(法輪功の創始者)に面倒を見ていただいているとは、信じていませんでした。

 一日が過ぎて朝起きると、やはりどこも痛くありませんでした。私は、たぶん誰かに、本当に面倒を見てもらっていると思いました。しかし、まだはっきりと確信できず、自宅で、自分一人で座禅することはできませんでした。もし座禅をして大腿骨が脱臼したら、一人で這い上がることができません。それで、私は外の煉功場所に行って、みんなと一緒に座禅しようと思いました。もし骨盤の関節が脱臼しても、救急車を呼んでくれる人がいると思ったからです。煉功場所に行くと、最初は30~40分くらい座禅し、痛みもなく心地よくなりました。私は自分が本当に師父に面倒を見ていただいている、師父が私を受け入れてくださった、と信じました。

座禅する戴宜ウェイさん(写真=大紀元)

すでに障害の救済を請うた人間が、一夜のうちにすべての健康を取り戻しました。病気から回復したばかりか、事故に遭う前より丈夫になりました。本来であれば、健康、仕事、結婚、家庭のすべてを失い、人生もお終いだったはずの私に、2回目の機会を与えて下さいました。師父の恩の偉大さに、永遠にお返しすることができません。私は、大法を大切にして精進し、修煉し続けることで師父の恩に応えていこうと思います。

(翻訳編集・平凡)
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