(Shutterstock)

微笑みは全ての憂いを解かす

ある智者が私に、「長生きの秘訣は多く笑うことだ」と教えてくれたことがある。残念ながら、当時私は幼くてそのことばの意味がよく理解できなかった。大きくなって少しずつ、人は誰もいらいら、失意、悲しみ、苦しみの経歴を持ち、「人生は十中八九、思い通りにならない」ということがわかってきた。

 毎日少しでも微笑むというのは、実に難しいものである。人生は順風満帆とはいかないが、困難や挫折に遭ったとき、楽観的で闊達であり、自信に満ちた心理状態を維持することができ、最も苦しいときでも微笑みを忘れることがなければ、平凡な日々を活力に富んだものに変え、重苦しい生活を気楽で活発なものに変え、ときには、苦難の時間を心地良く貴重なものに変えることさえできる。

 ユダヤ人で著名な精神分析学者ビクトール・E・フランクル博士はかつて、ナチスドイツの強制収容所でひどい拷問を受けたことがある。その血生臭く殺戮が繰り返される場所では、全く人間性も尊厳も見られず、毎日多くの女性、子供や老人が虐殺で死んでいった。フランクル博士も毎日、極度の恐怖の中で生活し、内心に極めて大きな精神的圧力を受け、巨大な精神的苦しみに耐えていた。

▶ 続きを読む
関連記事
「いつかやりたい」と思いながら、先延ばしにしていることはありませんか?本を読む、友人に連絡する、旅に出る、運動を始める――人生を変えるのは、大きな決断より「今日やってみる」という小さな一歩かもしれません。今すぐ始める7つの方法とは?
たった一つの親切が、相手の一日だけでなく、自分の心や体にも影響するかもしれません。善意がもたらす変化を科学から見ていきます。
5歳児はロボットの不正さえ見抜き、乳児は人を助ける存在を好む――。子どもの中にある「善」の芽は、どのように育ち、共感や責任感へと変わるのでしょうか。
せっかくの休暇だから、完璧に楽しみたい。そんな期待が、かえって旅を窮屈にすることがあります。思い出に残る休暇にするための考え方を紹介します。
コミットメントは不自由ではなく、関係を育てる土台になることがあります。意見の相違から逃げず、相手を理解しようとする姿勢が、より深い安心感と絆を生みます。